日本ではなかなか人気が出ない黒ビール(泣)。前回は、「黒ビール」といっても玉石混交、色々ありますよ…という話題でした。
≫人生いろいろ、黒ビールもいろいろ – 黒ビール飲み比べ
「黒ビールは苦いから…」
声を大にして言いたい、これは誤解です。今度詳しく書きましょう。
「黒ビールは味が濃いから…」
これは真っ当なご意見だと思います。
そこで「ハーフ&ハーフ」の出番です。黒ビールの旨味を残しつつ、普通のビールで薄めて飲みやすくしてみましょう。飲食店のメニューでもよく見かけますね。さあ、第4回「もっと愛して黒ビール!」。
もっと黒ビールの魅力に気づいてほしいという願いを込めて、
- 美味しい黒ビールに出会ったことがない方
- どうせ苦いんでしょ…って敬遠している方
- ワイン、コーヒーがお好きな方
- そして特に女性(ガージェリーの黒は女性ファンも多いのです)
そんな皆さんにこの記事を捧げます。
ビールも貴方色に!
黒ビールの黒色の正体は、ローストしたモルト。ビールの「色」と「味」の濃さは、ローストしたモルトの使用比率で決まります。
≫黒ビールの色はどうして「黒い」?
もし、「黒ビールは味が濃いから苦手」と仰るのなら話は簡単、どうぞ薄めてください。普通のビールで割って、好みの濃さにしちゃいましょう。それがハーフ&ハーフ。ハーフ&ハーフならば、簡単に貴方好みの「色」と「味」を創り出せるのです。
とは言っても、なんでもかんでも混ぜてしまうのは、ちょっとスマートではありません。組合せはしっかりと考えましょう。
相思相愛のベストカップルを
例えば、「ガージェリー・スタウト」x「アサヒ・スーパードライ」
これはあまりお勧めできません。なぜなら製法も味わいの方向性も、互いに対極にあるビールだからです。言ってみれば、ガージェリーを炭酸水で薄めたような飲み物になってしまいます。
お互いの個性が相乗効果を生むようなハーフ&ハーフ、相性がとても大事です。相手選びのコツを教えましょう。原料や醸造方法で共通項が多いビール同士の組合せが一つの理想形です。
ガージェリー・スタウトとガージェリー・エステラはベストカップル。(ローストしたモルトを除いて)同じモルト、同じホップ、同じ酵母で造られています。お互いが何の違和感もなく融合しあい、新しい美味しさが醸し出されるのです。
楽しめるのは、例えばこんなお店。メニューに見当たらなければ、是非リクエストしてみてください。
東京:
≫六本木・東京ミッドタウン yao ESTAbLISH
≫六本木 会員制居酒屋 itumo
≫渋谷 サラマンジェ・ガ・ラ
≫飯田橋 Goofy’s Bar
≫赤坂 Bistro HAK
≫葛西 POCKET PARK TOKYO
≫三軒茶屋 SUR BAR
≫下高井戸 居酒屋おふろ
≫新橋・第一ホテル東京 カフェバー・トラックス
≫新宿・ハイアットリージェンシー東京 酒肴おんぼらあと
神奈川:
≫関内 YUGAFU
埼玉:
≫小手指 CP RESTAURANT(スタウトは夏季のみです)
静岡:
≫浜松 割烹 弁いち
ガージェリーの黄金比率は30:70
カップルが決まれば、次はどれくらいの比率でブレンドするかです。ハーフ&ハーフだから50:50?そんなことは決まっていません。いろいろ試して、好みの比率を探せばよいのです。
ガージェリーのハーフ&ハーフ、私がお勧めしている比率はスタウト30:エステラ70。これこそ「ガージェリーの黄金比率」です(笑)。50:50ではスタウトが勝ち過ぎてしまうと私は思っていますが、皆さんのお好みはどうでしょうか。
GARGERY23でもハーフ&ハーフを
樽詰のスタウトとエステラのハーフ&ハーフの唯一の難点は、樽を2種類とも置いているお店が少ないこと。そこで次善の策をお教えします。
この2種類の壜のハーフ&ハーフをお試しください。使っている酵母こそ異なりますが、それ以外の共通項はバッチリで相性の良さは意外なほど。これなら多くのお店で、しかも自分の思いのままにハーフ&ハーフを試すことができますよ。
黒ビールLOVERまで、あともう少し!?
ハーフ&ハーフでビールの新しい世界に一歩を踏み出したあなた、いよいよ黒ビールデビューです。ビールはこうでなきゃ、なんていう固定概念は捨て去ってしまいましょう。美味しければいいのです。ほら、普通のビールが物足りなく感じられる日はすぐそこです。
次回はさらに一歩進み、黒ビールを使ったビアカクテルを紹介します。