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積み重ねる心 「弁いち」 – 静岡県浜松市

静岡県浜松市、この地に、12年に渡って樽詰のガージェリー・スタウト、エステラの両方を取扱っていただいている日本料理店「割烹 弁いち」があります。東海道沿いとは言え、私たちのような小さな会社にとって積極的な営業活動が簡単ではない浜松に何故… と思われるかもしれません。

2005年7月、弁いちのご主人・鈴木さんからいただいた一通のメールが始まりでした。

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「お客様にお伺いしてGARGERYさんを知りました。常日頃ビールの品揃えには苦心をしていまして、日本には美味いビールは存在しないものなのか?志のある造り手はいないものか?と嘆くばかりでした。そんな中、GARGERYさんのような造り手がいらっしゃる事を知ってご連絡をさせていいただきました。」(一部抜粋)

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何とも造り手の心をくすぐるメッセージではないですか。しかし、当時、GARGERYはいくつかの理由から東京都内限定だったため、そのお気持に応えることができませんでした。

2年あまりの時を経た2007年10月1日、いよいよGARGERYも東京都の外へ出ていくことになり、何はさておき鈴木さんにそのお知らせのメールを送ったのです。それからはとんとん拍子。サンプルをお届けし、試飲していただいた後、鈴木さんから届いたメールがとても嬉しかったことを覚えています。

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「スタウトはロースト香とコク、味の厚みが素晴らしいですし、エステラはキレと香りの余韻が印象に残る、ほかでは味わえないビールでありました。 さらに素敵なのは日本人の舌に馴染むこと。ヨーロッパ系の多くのビールにありがちな「いっぱいだけでいいや」という味わいのハードルの高さがありません。」(一部抜粋)

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以来12年、常時2種類の樽詰ガージェリーが飲めるお店としては最古参になり、まさにお店の看板ビールとして大事にしていただいています。

現在の弁いちのご主人は三代目。代々受け継がれてきた店の伝統を守りつつ、同時に新しいエッセンスも加えた日本料理に挑み続けておられます。 店内には、掘りごたつ形式の和室や、個室スタイルのカウンター席があり、人数や目的によって最適な部屋が用意されます。席に着き、目の前に置かれているガラスの台座に、ガージェリーが揺れるリュトングラスが届いたら、まずはゆっくりとその一杯を楽しみましょう。

そして、料理のメニューは基本的に鈴木さんお任せ。予算だけ伝え、あとは鈴木さんの世界に身をゆだねればOK。きらりと光る職人技、溢れる季節感、決して期待を裏切らない至福のひと時が約束されます。

ところで、店での食事はもちろんですが、実は、当店と出逢って以来の楽しみが私にはもう一つあります。それは毎年のお節料理。代々磨き上げられた技の凄みを感じさせる品々がお重の中にちりばめられています。元日に届くお節料理をいただきながら日本酒の盃をゆっくりと傾ける、弁いちと出会って以来、年明けにふさわしい、何物にも代え難い贅沢なひと時となっているのです。

ご縁をいただいて12年、これからも1年、1年を大切にしながら、じっくりと醸したガージェリーを、創業95年の当店に、お届けしたいと思います。年を積み重ねて、さらに磨き上げられていく料理に、ガージェリーも寄り添って参ります。

<割烹 弁いち ホームページ>

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