熟した果実のような芳醇な香り、チョコレートやエスプレッソのようなほろ苦い甘さ。そんな特徴を持つお酒が世の中にあるとしたら…興味が湧いて来ませんか??
もっと黒ビールの魅力に気づいてほしいという願いを込めて、
- 美味しい黒ビールに出会ったことがない方
- どうせ苦いんでしょ…って敬遠している方
- ワイン、コーヒーがお好きな方
- そして特に女性(ガージェリーの黒は女性ファンも多いのです)
そんな皆さんにこの記事を捧げます。
黒ビールは、私のビール造り人生の原点。
黒ビールは、私が愛してやまないお酒。
こんなに素晴らしいお酒なのに、日本での黒ビールの人気は今ひとつ。それもそうでしょう。街の酒屋さんで手に入る黒ビールはジャンルやバリエーションに乏しく、寂しさすら感じます。
少しだけ昔話をさせてください。私がガージェリーを造り始めたのは2002年のことでしたが、
- 発売したのはスタウト(つまり黒ビール)の一種類だけ
- 飲食店専用の樽詰ビール(現在は壜詰商品もあります)だけ
- 一般小売りは一切行わない(今も、そしてこれからも)
なんとエッジの効いたビール会社なんでしょう。笑
» ロンドンのパブで誕生 – GARGERY STOUT
ガージェリー・スタウトが誕生して、そろそろ10年経ちます。黒ビールにかける私の思いに反して、日本では今も黒ビールを飲む習慣が根付いたとは言えません。
ギネスのおかげでスタウトの認知度は確かに上がりました。種類は少ないものの、日本の黒ビールも手に入ります。「エビス ザ・ブラック」、「一番搾りスタウト」等々。それでも、私は満足できません。大手メーカーの黒はいつもの国産ビールと同じ、軽快感、喉越しの良さ、爽快感ばかりを重視しているのですから。でも、黒ビールファンが増えればもっといろいろなタイプの黒ビールが出てくるはず。
というわけで、黒ビールのファンを増やすべく、これからブログで黒ビールの話を沢山しようと思っています。黒ビール片手にお付き合いください!
* この記事では、黒い色をしたビールをまとめて「黒ビール」と呼んでいます。「黒ビール」の中にも様々な種類がありますが、細かな分類の解説から始めるのはわざわざ敷居を高くするようなもの…と考えましたのでご理解ください。