黒ビールカクテル特集、第3弾です。
>> 第1弾: 黒ビールカクテルの王道「ブラックベルベット」
>> 第2弾: 黒ビールとエスプレッソの出会い – オリジナルカクテル「燻泡花」
酒の世界は奥が深ければ懐も深いものです。星の数ほど存在するカクテル、その中でも変わり種「ボイラーメーカー」をご存知でしょうか。
一般的には二つのスタイルがあると言われます。
- ビールとバーボン・ウイスキーを混ぜて飲む
- ビールとバーボン・ウイスキーを交互に飲む
私が推すのは後者です。それぞれの美味しさをじっくりと楽しむことができますよね。ただ元々は、“手っ取り早く酔っ払いたい”という、ちょっと野蛮な欲求がカクテル「ボイラーメーカー」誕生のきっかけだそうですから、前者のスタイルが基本かもしれません。
しかし、ここは大人の嗜み「ガージェリー・ブログ」、お題は“紳士淑女のための”ボイラーメーカーです。酒を味わうことを主眼にいきましょう。
ビールはもちろん黒ビール「ガージェリー・スタウト」をチョイスしますが、合わせるバーボンはそれこそ星の数ほどあり、組合せは無限大。楽しくもあり悩ましくもあります。ここは一つ、この道のプロフェッショナル、バーテンダーの方にご教授願いましょう。
バーボン X ガージェリー・スタウト
ということで訪れたのは、バーボン&ラムを標榜する中野のバー「GEORGIA MOON」(ジョージア・ムーン)さんです。マスターの雨宮さんにガージェリー・スタウトと合わせるバーボンを選んでいただきました。そこで出てきたのが次の3種類です。
- NOAH’S MILL
- OLD EZRA
- BOOKER’S
雨宮さん曰く、「スタウトと合わせるならばクセが強いバーボンの方が面白いと思います。」
普段はバーボンなど全く飲まない私ですので、銘柄を聞いてもよく分からず、雨宮さんに勧められるがまま、3種類を順番に試してみました。
「NOAH’S MILL」と「OLD EZRA」、グラスに注いだ時からとろけるような甘い香りが店内に漂います。口に含むと濃厚な味わいとボディ感、そして喉への焼け付くような刺激へと続きます。そこでガージェリー・スタウトの登場です。バーボンで焼け付いた喉をまろやかな液体が癒すかのように流れ落ちていく感覚を味わえました。なかなか良いです。
極めつけは「BOOKER’S」。アルコール度数60度を超える強さ、前2者に比べてよりドライな刺激が喉に残りますが、これもまたスタウトを飲むことで見事に中和されてしまいます。そしてまた飲みたくなる。この辺りがボイラーメーカーたる所以なのでしょう。
ガージェリー・エステラならば別の選択を
バーボンにはもちろん様々なタイプがあります。雨宮さんから、「ガージェリー・エステラのボイラーメーカーであればお勧めはこれです…」と出てきたのが「Bourbon de Luxe」。ここまで飲んだ3種類に比べると軽いタイプで、雨宮さんとしては、バーボンベースのカクテル用としても使いやすい1本だそうです。
ビールのタイプに合わせながらバーボンを選ぶ。カクテル「ボイラーメーカー」のレシピは、それこそ無限大にあるようです。
本日のおまけ – ガージェリーのシャーベット
この日、雨宮さんからこの夏のデザートとして勧められたのがガージェリー・スタウトのシャーベット。スタウトに蜂蜜とレモンを少量加えて凍らせたものをクラッシュしただけのシンプルなシャーベットですが、これもまたバーボンを飲む合間にいただくと、バーボンが一層進みます。
バーボン&ラムの穴蔵 – 中野 GEORGIA MOON
今回ボイラーメーカーをいただいた中野のバー「GEORGIA MOON」さん、バーボンの品揃えでは都内屈指のバーとして有名でしたが、2011年夏にリニューアルしました。マスターも替わり、新しいバーとしてスタートしています。そして、バーボンだけではなく、ラムにも力を入れておられ、バーとしての楽しみの幅が広がってきています。穴蔵に潜るような店で、それだけに隠れ家感も満点。ちょっと低めの天井を見やりつつグラスを傾けることにしましょう。
中野 GEORGIA MOON | |
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お取扱い | GARGERY STOUT / ESTELLA (季節によって入れ替え) |
営業時間 | 19:00~29:00 |
定休日 | 日曜日 |
住所 | 東京都中野区中野3-34-23 B1F |
電話 | 03-5385-3120 |
最寄駅 | JR中央線 中野駅 |
Website | 中野 GEORGIA MOON ホームページ |
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