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ガージェリーの黎明期 – 「GARGERY HOUSE」の思い出 #1

覚えている方はいらっしゃるでしょうか。
発売間もないガージェリーのコンセプトショップとして、2003年5月12日の開店から、2005年1月21日の閉店まで、1年半余りにわたって青山の一角でひっそりと営業していた「GARGERY HOUSE」(ガージェリー・ハウス)。久々に懐かしく思い出し、開店から閉店に至る光と影を2回に分けて紹介します。

Gハウスメイン

「GARGERY HOUSE」が担った役割とは

「ビール」というカテゴリーを超えたプレミアムビールとして産声を上げたガージェリーですが、そもそもどういうお酒なのか、初めてガージェリーに出会う皆さんに、私たちの考え、思いをどのように伝えていくのかが大きな課題でした。また、それ以前に、どこでガージェリーに出会ってもらえるのかということも大問題でした。
飲食店専用ビールとして売っていこうと決めていましたが、実績も知名度も何もない、どこの馬の骨とも分からぬビールを、こちらが望むような飲食店にそう簡単に置いてもらえるとは思っていなかったからです。
それならば、自分たちでガージェリーにとっての理想の店を作り、そのスタイルを広く見ていただくことで、新しいプレミアムビールのあり方を実体験してもらおうじゃないか・・・ということから、自社で出資して作ってしまった飲食店が、その名もずばり、「GARGERY HOUSE」でした。「GARGERY HOUSE」は、ガージェリーのコンセプトを具現化したコンセプトショップだったのです。

女性のための会員制レストラン&バー

「GARGERY HOUSE」は3階建ての民家を改装したお店です。1階はパブリックのカフェ&バー。多くの方に気軽にガージェリーを体験していただくためのスペースです。昼は明るい雰囲気の中でランチを、夜は落ち着いた雰囲気のカウンターで、ガージェリーをはじめとする選りすぐりのお酒を楽しんでいただくようにしました。さすがにビールはガージェリーだけでしたが、他のお酒は幅広く取り揃えていました。

Gハウス1F
そして2階が一番の特徴である「女性のための会員制レストラン&バー」です。元々、女性にこそまず知っていただきたいと考えていたガージェリー。そのため、会員資格を女性に限ったレストラン&バーにしてしまったのです。もちろん、女性が同伴する男性はご利用いただくことが可能で、女性に弱い男性に、女性の力を借りてガージェリーを知っていただこうと考えたのです(笑)。

Gハウス2F
ということはさておき、店づくりのポイントは、「時間の過ごし方」、「空間」、「サービス」、そして「お酒とフードのマリアージュ」。大人の女性に、自分の時間をゆっくりと、気持ちよく、そして、“とりあえず”ではないビールを食事に合わせながら味わっていただきたい・・・という思いを形にしました。

さらに、3階はサロンスペースとして、サロンライブも開催できるようなフレキシブルな空間としました。

Gハウス3F
「女性のための会員制」というのは当時それなりに話題になりました。ただ、その点ばかりにスポットが当たってしまい、肝心のガージェリーがあまり取り上げられなかったという笑うに笑えない話にはなりましたが。

GARGERYならではの遊び心も

「GARGERY HOUSE」の1階にはテラス席がありました。その壁沿いにある小カウンターに穴が開いているのが分かりますか? ピンときた方、いらっしゃいますよね。そう、この穴はリュトン・グラスのための穴なのです。スタンディングで格好よくガージェリーを飲む、そしてこの穴にリュトン・グラスをちょっと預けて一服する。なかなかスタイリッシュでしょ。

Gハウステラス

料理のプロデュースは赤坂「燻」の輿水治比古氏

「GARGERY HOUSE」誕生の原動力の一つとなったのが、赤坂「燻」、銀座「煙事」のオーナーシェフである輿水さんとの出会いでした。GARGERY STOUTの最初の試醸品を飲んで、真っ先にご評価いただいたのが輿水さんだったのです。飲食店をやることにしたものの、私たちには飲食店経営のノウハウも何もありません。そのため、経験豊富な輿水さんに中身の全てをお任せし、私たちは箱を用意するだけ・・・ということにしました。
こうして、GARGERY STOUTの発売から約半年後の2003年5月12日(月)、「GARGERY HOUSE」はめでたくそのグランドオープンの日を迎えたのです。

Gハウス料理
<続く>

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