2017年が終わります。
何度か書いてきたように、2017年12月は弊社とGARGERYにとってひとつの節目です。GARGERYが初めてビールを世に出したのが2002年12月ですので、ちょうど15周年ということになります。
いつの時代もいろいろ変化は起こっていますが、この15年で何が変わったかと言えば、人々のコミュニケーション方法と情報の流れの変化は劇的だったのではないかと思います。15年前にはすでに携帯電話は普及していましたが、道行く人の大半がスマホをというコンピューター端末を持ってインターネットで世界中の人や情報と繋がり、SNSでやり取りをしたり動画やゲームを楽しんでいる状況はなかなか想像できませんでした。そして企業のマーケティングはもとよりビジネスのあり方、人と仕事の関係にまで変化をもたらしています。
ビール市場もだいぶ変わりました。15年前は下火だった“地ビール”は“クラフトビール”として一つのムーブメントになり、大手メーカーの商品開発に影響を与えるだけでなく、資本関係の再編にまでコトが及んでいます。今年を振り返ると現在の“クラフトビールブーム”は曲がり角を向かえたように見えますが、ワインが何度かのブームを経て広がってきたように、ビール市場も切り口を変えながらいくつかの“山”を経験して深みを増していくのだろうと思います。
さて、これまでのブログ投稿で、「変わらない」GARGERYであり続けることの意味を書いてきましたが、ビールの味やブランドコンセプトは変わらなくても、飲み手とのコミュニケーション手段が変わり、その存在を認識される“軸”が時代と共に変わっていけば、相対的には何かが「変わっている」ことになります。言い方を替えれば、飲み手の心に寄り添うビールでありたいのだから、飲み手の心の変化と歩みを共にすべき部分があるのだろうと思います。
年の瀬に理屈っぽくなってしまいました。くだけた言い方をすれば、ビアスタイル21が意図しているかどうかに関わらず「こだわりのある飲食店にしかないプレミアムビール」が「インスタ映えするクラフトビール」に置き換わってしまう可能性はあるということです。逃れられない潮流の中で、変えたくない何かを守り、いかに飲み手の「心」に寄り添うか… などと考えながら、2017年から2018年へと足を踏み出したいと思います。変わる変わらないということではなく、ひとつの節目に「気持ちを新しくして」と言うことにしましょう。
皆様、良い年をお迎えください。
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こころまで満たすようなビールを届けたい
外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい
飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい
along with your story
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