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樽詰ビールが冷えない – フィルター掃除してますか?

樽詰ビールが冷えないのですが… そんな電話がたまにかかってきます。こういうケース、一番ありがちな原因はこれです ↓↓↓↓↓
フィルター汚れ
そう、ビールサーバーのフィルターの目詰まり、汚れです。エアコンでも同じですが、熱交換するための空気が通り抜けるべき道を塞がれては、冷えるものも冷えません。上の写真は、あるお店に伺った際、実際に目にしたフィルターの状態です。これ、そんなに珍しい話ではありません。

月に一度はフィルター掃除を

まずは、正常なフィルターの状態を見ていただきます。

フィルターは多くの機種の場合、サーバー正面下側にあります。また、サーバーの底面に差し込まれている機種もありますので、お使いの機種で確認してみてください。

写真は、サーバー正面についているフィルターですが、きれいな状態であればフィルターの奥まで透けて見えるのが分かりますね。
フィルター正常

フィルターを外してみます。フィルターの奥には、氷を作るために水槽内の水と熱交換した冷媒を放熱させるためのフィンがあります。ご覧のように、冷媒配管の周りに薄いアルミの板が何枚も並んでいます。フィルターを通り抜けた空気が、このアルミ製フィンの間をスムーズに流れることで冷媒の放熱が行われるのです。
サーバーフィン
拡大するとこんな感じです。
サーバーフィン拡大
フィルターが汚れて目詰まりすると空気の流れが阻害され、冷媒の放熱がうまくいきません。その結果、冷却能力が落ちてしまいます。そうすると、水槽内で氷ができず、ビールが冷えないということになってしまうのです。

少なくとも、月に一度はフィルターを掃除してください!

特に、カウンター下の床に直接サーバーを置いている場合、また、厨房の近くに置いている場合等は要注意です。酷いケースだと、フィルターだけでなく、その奥のフィンの間まで埃で目詰まりして放熱どころではなくなっていることもあります。何ごとも早めの対処が肝心。軽い汚れのうちにこまめに掃除していただければ作業も楽に済みます。

ビールが冷えない…つまり、水槽内に氷ができなくなる原因はこれ以外にもあります。それはまた改めて解説します。

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