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6年熟成GARGERY23を飲みました!

今年もこの時期がやってきました。そう、我が事務所に保管している2007年11月製造のGARGERY23 Wheatを飲む時期です。今年はなんと6年熟成! GARGERY23は賞味期限として一応3年間を表示していますが、その2倍の年月が経過したわけです。さて、どんなビールになったのか、早速試飲してみました。

これまでの試飲結果はこちらの記事をどうぞ。
 >> 飲んでみました – 4年熟成のGARGERY23 Wheat
 >> 5年熟成GARGERY23のお味は…

6年熟成 GARGERY23 Wheat

6年熟成W
まずは、グラスに静かに注いだ状態をご覧ください。左側が2007年11月製造の6年熟成品、右側が現在出荷中の2013年7月の製造品です。昨年もそうでしたが、6年経ってもやはり濁りは見られません。透明感があり液体がきれいです。これだけでも驚きです。

飲んでみます。熟成品はやや酸味を感じると共に、すっきり感が強くなっています。いわゆる旨味は減ったように感じますが、これはこれで十分に楽しめます。うちの新人・座間くんからは「シードルのような果実香…」という表現が出ました。なかなか的確に表現していると思います。

結論、まだまだいけます!

3年半熟成 GARGERY23 BLACK

3年半熟成B
昨年の試飲の際にはまだ賞味期限に到達していなかったGARGERY23 BLACKですが、ようやく3年を超えたものを飲むことができました。2010年5月製造の約3年半熟成品です。

飲んでみます。Wheatに比べ、熟成品では酸化に由来すると思われる香味がやや目立ちます。醤油系の香味です。右側の2013年9月製造品の方が全体的にまるく、柔らかい感じがします。酸化由来の香味が目立つのは、Wheatに使用しているヴァイツェン用酵母と、BLACKに使用しているエール用酵母の違いに起因すると思います。それでも3年半経過品とは思えないコンディションを維持しているのは間違いありません。

昨年、あるお取扱店で、常温で半年ほど置いたBLACKを飲ませていただいたことがあります。2011年10月製造品を2012年2月に飲んだので、熟成期間は1年半ほど。最初の1年間は冷蔵保管だったそうです。その時の写真がこれです。
常温B衝撃的でした! 実にきれいなフルーティーな香り、ダークチェリーのような甘酸っぱさがあって、本当にびっくりしたことを鮮明に覚えています。同じ熟成期間でも、その温度条件によって、また壜毎の微妙な差によって驚くほど異なる変化を遂げる一例だと思っています。

だから壜内熟成は面白い!

1年半熟成 GARGERY23 Xale

1年半熟成A
最後に、昨年はまだ発売したばかりで、熟成品との比較ができなかったGARGERY23 Xaleです。今年はようやく1年半経過した熟成品が用意できました。左側が2012年4月製造品です。現在出荷中の2013年8月製造品に比べてやや色が薄いのは、熟成による変化ではなく、ロット間の差です。Xaleの色度は微妙で、どうしても若干のばらつきが生じてしまうことはご容赦ください。

飲んでみます。Xaleはドライホッピングしていることが特徴の一つなのですが、それに由来するホップの香りは熟成することで減衰しているように感じます。一方、香味全体としてはまるくなり、Wheat同様、すっきりする方向へ変化しています。ただ、まだ1年半ほどしか経過しておらず、来年以降さらに変化を見極めていきたいと思います。

さて、壜内熟成ビールの面白さを感じていただけたでしょうか。今回試飲した2007年11月製造のWheatは残り7本。毎年1本ずつ開けていくと最後の1本は13年熟成ということになります。いったいどのように変化しているのか、焦らず、じっくりと、その時を待ちたいと思います。

2013年のガージェリー・ブログはこれにて終了です。会社は年末年始も休みなしですが、私は明日からお休みに入ります。今宵は例によって、今年一年を振り返りながら、一人ゆっくりとガージェリーを飲もうと思います。

今年もたくさんのご愛飲ありがとうございました。
12年目を迎える来年もガージェリーをどうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。

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