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【along with her story】ミュージシャン さがゆき

“along with her story”
GARGERYがよく似合う大人の女性アーティストにスポットを当て、リュトンを片手に、思い思いのストーリーを語っていただいています。

ミュージシャン、ヴォーカリストの“さがゆき”さんにお会いしたのは、日暮里のライブバー、Bar PORTOです。おっと、もう1杯目がはじまっていますね。

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さがゆきさんは、東京に生まれ、4歳から神戸、その後は鎌倉で育ちました。ジャズを軸にオリジナルやボサノバの弾き語り、時に完全即興も演じ、東京都内のライブハウスを中心に北海道から沖縄まで、縁ある場所で心のままに歌っていらっしゃいます。今までリリースしたアルバムはオリジナル曲の「Mimicry」、スタンダードジャズの「Coquette」等、約30枚にもなり、国内の活動だけでなく、フランス・Jazz in JapanⅥ、オランダ・メシアン記念音楽祭、Northnetherland Jazz Festival、インド・JAZZヤトラー音楽祭、韓国・Art Festival等、海外へも活躍の場を広げています。

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>>さがゆきディスコグラフィ

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導かれてここまでやってきた

「5歳の時、幼稚園の園長先生が卒園のお歌のひとりで歌う部分をゆきちゃんに歌って欲しい、とハシカで寝ていたのにわざわざ家を訪問された…自分が歌で必要とされている、と初めて強く感じた瞬間でしたね。これが歌をやっていく人生の最初のきっかけだった気がします。
子供の頃は家でよく親戚や親の仲間が集まってジャムセッションみたいなのをやってて、母の見よう見真似でスタンダードを歌い始め、ヨットハーバーのパーティやレストランで大人に混ざって歌うようになりました。だんだんプロからも誘われるようになり、そのうち中村八大さん、北村英治さん、といった大御所から誘われメンバーになり、ジャズ一辺倒でやっていくうちに、プログレやインプロビゼーションの仲間とも知り合い共演するようになるわけです。クラシックも少し嚙り、池辺晋一郎さんの「ベンガルの舟歌」を50人の男声合唱のソリストとして舞台に立った事もあります。5年前から始めたギターでの弾き語りもすっかり定着して、実は子供の頃から好きだったボサノバ等でもあちこちで演奏して…気が付いたらあっと言う間に今現在、というわけです(笑)。」

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宇宙に満ちている何かが、自分を通して音楽になる

「作曲する時は、そうですねぇ…ピアノかギターに向かって、さて作るぞ、と言う場合ももちろんあるのですが、例えばゴミ出しに外に出て(笑)ふと夜空を見上げた時、詩と曲がいきなり同時に降りて来たり、また飛行機や新幹線で移動中にフッと降りて来る…なんて言う感じが多いかな。猫と目が合ったとたん、何か閃いたり(笑)。あ、スティーブ・ジョブズが亡くなった時はいきなり来ましたね…ワーッと。3分くらいで。乗り移られた感じ。書く手が追いつかなかった!」

「作曲する時も演奏する時も、自然な流れの中で、っていうのが好きです。
あまり作為めいた感じは自分は好きじゃないんだと思います…。」

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「音楽は己れをアピールするための道具であってはならない、と思います。宇宙に満ちている不思議で美しく歓喜に溢れている何かを、自分という肉体を通しこの世に現させて頂いている神託…言わば神様の黒子ではないかと、私は思っています。」

「音楽でも舞踏でも「無」になれた時が一番いいと思うんです。自我意識が勝っちゃうと、どうしてもアザトくなってしまう……こうしたらウケるんじゃないか、良く思われたい、前に上手く行ったから今度も…みたいな「自我意識」が勝つと、音楽の本当の素晴らしさから、何か違う、遠いところに行ってしまう。感動させてやろう、なんて思ってやる音楽に感動する事はまず無い、と思うんです。無になってふと気が付いたら、あ〜終わったのか…って、我に返る…。そんな感じがいいですね。」

「演者は言わば、この世に満ちている見えないけど素晴らしい何かと人とを繋げる紡ぎ手…神のお使いだと思うから、自我が勝ってるうちはダメ。本当のアーチストとは、自らの肉体を通して天と人を結ばせて頂いている者、だと私は思うんです。」

「急に名前が売れたりした途端、あっという間にダメになってしまった人を沢山見て来ました。芸が安っぽく色褪せて魅力が無くなる。自分が偉いからだ、って勘違いしてしまうからなんだと思う。一度そっちに行っちゃうとなかなか戻っては来られない。怖いですよ。
だから真摯な気持ちで常に在りたいと思うんです。縁あって与えられた、何処まで行っても到達出来ない、素敵な「音楽」というものと折角出逢えたのですものね!」

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一期一会…ご縁を大切に

「Bar PORTOの伊藤さんはじめ、ライブのオーナーってある意味共演者だと感じています。そしてお客様も同じです。演者、ライブのオーナー、聴いて下さる方、それがピタッとひとつになった場所に神様は降りて来てくれる…。そんな時のライブは大成功!と言えるんじゃないかな。」

「一期一会。二度と無い「今」という瞬間を、本当はその場に居ない人…会った事も無い人や、地球の裏側の人や、また人以外の生き物全てとも繋がって歌う…これからもそんなふうに音楽との関わりを持ってやって行けたら最高ですね!」

「常にベストを尽くし、誠心誠意で臨みたいと思っています。」

魂がホッとする場所で飲みたい

「大好きな音楽仲間や、私の音楽を愛し聴いて下さる方達との幸せな打ち上げで頂くお酒が大好きです。Bar PORTOのライブでは、ステージが終わっていただく一杯目、やっぱりガージェリーが最高です!お店は、PORTOもそうですが、魂がホッとする場所…あまり広過ぎない、居てくれるだけで落ち着くマスターが入れてくれるところが好きですね。」

「私は食いしん坊なので(笑)、例えば外国で隣の席の方が見た事ないようなものを食べていると、なんだろ美味しそ、って思わずジッと見ちゃうクセが…(笑)。そうするとその方は手招きして、ちょっと食べてみない?って。わぁ、本当ですか、とお相伴に預かってじゃこれもどうぞ、とお味見大会になり、結局一緒に飲み始めてすっかり仲良くなっちゃう、という事が、男女問わずあるんです。お酒も料理も、美味しいものの力は偉大ですね!」

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>>さがゆきホームページ
>>ライブスケジュール

<おすすめのライブ>

6/29(水)中野Sweet Rain
【Petit Coquette】
加藤崇之(G) 宮野裕司(As) さがゆき(Vo)
20:00~ TEL:03-6454-0817

6/30(木)学芸大学・新チェロキー
【~夢で逢いましょう~中村八大・没後24周年特別企画ライブ】
さがゆき(うた)+渋谷毅(ピアノ)
20:00〜 TEL:03-3710-1910

7/7(木)大塚GRECO
【七夕スペシャル・星々の出逢う夜】
さがゆき(Vo.G) Febian Reza Pane(P) 宮野裕司(As)
20:00〜 ¥3600(季節の一品付) TEL:03-3916-9551 

7/20(水)日暮里Bar PORTO
さがゆき(G.Vo) 下梶谷雅人(G)
20:00~ TEL:03-3891-6444

8/27(土)日暮里Bar PORTO
さがゆき(Vo.G) SOLO
20:00~ TEL:03-3891-6444

協力:Bar PORTO

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