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常温保管5年半 – GARGERY23 Wheat が驚きの変化!

年末恒例となった、長期熟成させたGARGERY23の試飲…今年もやりました!
壜内熟成ならではの品質維持と香味変化。特に今回は、初めて開栓した常温保管5年半のWheatが驚きの旨さに! さて、そのお味はいかに…

7年熟成 GARGERY23 Wheat

まずは、いつものように冷蔵保管の熟成品と新しいものを並べてみます。左が2007年11月16日製造品で7年間冷蔵庫に保管しておいた熟成品、右が現在出荷中の2014年7月10日製造品です。
7年冷蔵W
7年熟成品を光にかざしてみます。相変わらず透明感を保っているのが分かります。
7年冷蔵W2
飲んでみると、さすがにある程度の酸化が進んだことによる酸味を感じますが、同時にフレッシュライムを絞ったようなフルーティーな香りも感じます。一方、麦っぽさ、ヴァイツェンらしさは減り、新しいものに比べて軽く感じます。昨年飲んだ6年熟成品の延長線上にあり、嗜好品として十分に楽しめる品質を維持しています。まだまだいけそうです!

 昨年の記事>> 6年熟成GARGERY23を飲みました!

常温5年半でシェリーを思わせる驚きの変化!

GARGERY23は「要冷蔵」を表示した商品です。これは、保管温度が低い方が予期せぬ変化が起こりにくいので、より安心してお取扱いいただくためにそうしています。しかし、常温で保管したからといって腐敗したり、飲めないような香味になったりするわけではありません。それどころか、思いがけない変化をして、作り手の私もびっくりするような素敵な香味になることもあるのです。

常温保管の影響を確かめるべく、Wheat発売時の2009年から1ケースを事務所に置いてあります。時間経過による変化を確かめることを「シェルフライフ検査」と呼んでいます。今回、この内の1本を飲んでみました。
5年常温W3
2009年4月28日の製造以来、うちの事務所に放置してあったものです。夏は当然ながら30℃超の温度にもなっています。グラスに注いでみます。
5年常温W
いかがでしょう、色度はやや高くなっていますが、透明感は十分に保たれています。
5年常温W2
そして、飲んでビックリ、これが旨いんです!
レーズンのようなこってりした甘みを感じ、シェリーやマデイラといった酒精強化ワインを思わせる洋酒感があります。本来のWheatとは別の飲み物といった感じですが、どちらが好きか…と聞かれたら、答えに迷う人が続出すると思います。それくらい旨いです。商品から「要冷蔵」表示を外してしまおうか…そう思うくらいの驚きの変化でした。

3年熟成 BLACK & 2年熟成 Xale

今回は、3年熟成のBLACK(2011年8月8日製造品)、2年半熟成のXale(2012年7月3日製造品)も試しました。BLACKは多少酸味が増し、やや軽く感じるようになりましたが、普通にBLACKとして飲める感じ…意外と変化が少なかったです。またXaleは、すっきりときれいなフルーティーさ前面にが出て、いつまでもそのきれいな香りを楽しんでいたいと思わせる…そんな感じです。どちらも賞味期限表示の3年を過ぎてもまだまだ楽しめるのは間違いありません。

良いお年をお迎えください

2014年のガージェリー・ブログはこれにて終了です。今年も“7日以内の更新”という目標を曲がりなりにも達成し、ガージェリー・ブログは5年目に突入しています。さて、来年はどうなりますか… とにかく行けるところまで行ってみます!

今年もたくさんのご愛飲ありがとうございました。
13年目となる来年、ガージェリーはさらなるステップアップを目指していきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは皆さま、良いお年をお迎えください。

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