GARGERYが似合う大人の女性アーティストにスポットを当て、リュトンを片手に、思い思いのストーリーを語っていただいています。日暮里のBar PORTOでミュージシャンの梶多美江さんと待ち合わせました。
―こんにちは!
シンガーの梶多美江さんはジャズやボサノバのスタンダードソングをレパートリーとして、15年ほど前から都内のジャズバーで歌い始め、2018年にオリジナル曲を含めたCDアルバムを制作、2019年リリースライブを渋谷JZ Bratで行いました。
CD album – kajitamie(Jimdo.com)
ジャズの活動と並行して、Contemporary dancerとの作品作りにもチャレンジされており、ボーカリストとしての表現の幅を拡げていらっしゃいます。また、歌のために始めたヨガも15年継続し、講師の資格をとって地元でレッスンも行っていらっしゃいます。
―最近はどんな活動をされているのでしょう?
「コロナ禍でかなり活動が減りましたが、現在は月一回位のペースで都内のジャズバーに出演しています。在宅時間が増えたので、これまでサボっていたピアノも必然的に弾くようになり、弾き語りレパートリーを増やそうとこっそり練習中です。(笑)」
音楽に囲まれてきた
―梶さんが音楽を始めたきっかけを教えてください。
「父親が洋楽好きで、カントリーやフォークソング、ビートルズなどが家に流れ、ディズニーやミュージカル映画を観て育ちました。コルトレーンのMy favorite thingsを聴いて、知っているメロディなのに、雰囲気が違っていて「これはどんな音楽?なんだかカッコいい!」と興味を持ったのがジャズを知ったきっかけです。大学でジャズのビックバンドに入ろうと思ったのですが「未経験者お断り」と、代わりにジャズコーラスのバンドを紹介され、そこでジャズやボサノバ、ソウルミュージックなど沢山の洋楽に触れました。音楽大学ではなく普通の大学だったのですが、後にミュージシャンとして活躍する才能のある人達が周りに多数いて影響を受けて、この世界に入ったんです。」
物語を伝えたい
―ミュージシャンとして大事にされていることは、どんなことでしょう?
「実は自分のブログタイトルが「sing my story」で、ガージェリーさんのブログタイトルと似ていますね。声を、歌を、音を聴いてもらうのではなく、音楽の背景にある「物語」を伝えることを大事にしています。物語を紡いでいく過程で、一緒に演奏するメンバーやお店のスタッフ、聴いてくださるお客様と一緒に、その場にある空気や起こり得るハプニングも含めて、物語が変化することを楽しもうと心がけています。」
解放へのスイッチ
―お酒はどんな時に召し上がるのでしょう?
「お酒は好きで、家では仕事をしている時のモードと、プライベートの切り替えのタイミングで飲んでいます。緊張感を解放するスイッチのようなものでしょうか。外では友人との食事の際、一人では好きなアーティストのライブを観に行って、飲むということが多いです。お酒をきっかけに、アーティストやその場にいる他のお客様、お店の方とコミュニケーションが進み、世界が拡がることが多いので、コロナ禍でアルコールの提供がされないのは、やはり寂しいですね。」
止まり木がある
―外飲みで思い出深いことはありますか
「とある地方のホテルのBarで飲んだモルトウィスキーの味が忘れられず、そのホテルはもうなくなってしまったので残念に思っていたところ、ふらっと立ち寄ったBarにそのウィスキーが置いてあり、通うようになりました。」
「街に出た際に、そこに知っているBarがあるととても安心します。先日久しぶりに表参道〜渋谷に用事があったのですが、用事の間で馴染みのBarに立ち寄って、マスターとお話し、(緊急事態宣言でお酒はNGなので)コーヒーを飲みながら良い音楽を聴いて、心を落ち着けてから行きました。まさに街の「止まり木」ですね。」
「10年近く出演させていただいているにBar PORTOさんで、演奏後の一杯目に必ずガージェリーをいただいています!ライブの最後、アップテンポの曲を全速力で駆け抜けて、終わった後にいただくガージェリービールは最高に美味しいです!この一杯の為に歌い切るぞ!と、モチベーションにもなっています。」
<梶さんのライブ予定>
2021/10/31(日) 立川 Jesse James
2021/11/13(土) 日暮里 Bar PORTO
クリスマスディナーライブなど
Live Schedule – kajitamie (Jimdo.com)
撮影協力:Bar PORTO(日暮里)