国立にある日本フランス料理「壺中天地 Le Climat」(ル・クリマ)さん。
店名のサブタイトル「壺中天地」(こちゅうてんち)とは、中国語で「世俗を忘れる仙境」の意味。小田原早川港直送の魚を材料にした矢吹シェフの料理を味わえば、その境地に至ること請け合いです。
朝、小田原早川港に揚がった魚がその日のランチに
ル・クリマのオーナーシェフである矢吹さんの前職は魚屋さん。シェフとして独立する前、吉祥寺に店がある鮮魚店で1年余り働いていたそうです。そこのオーナーとは今でも懇意にされており、毎朝、小田原早川港で揚がる新鮮な魚介類を、吉祥寺の鮮魚店経由で仕入れることが可能。ランチの素材となる魚介類は、正真正銘、その日の朝に小田原早川港で水揚げされたものなのです。
築地より新鮮な魚介類が魅力
魚介類ですぐ思い浮かぶのは築地。しかし、矢吹さんによると、築地で仕入れる魚介類はどうしても1-2日余計にかかったものになってしまうそうです。その点、小田原では港で直接仕入れることができるので鮮度は抜群。また、小田原早川港は多種多様な魚介類が集まる港だそうで、1か所で様々な仕入れができるのも魅力だとか。
ちなみに、前日の昼に山口県仙崎港で揚がったアカハタが、この日のディナーの素材になっていました。
日本に根付くフランス料理を目指して
ここで、ル・クリマさんの料理を紹介。
左上の写真、何だか分かりますか? これはフジツボ。私も初めて食べましたが、磯の香りが濃厚に漂う独特の味わいでした。
右上は小田原産の鯵のサラダ仕立て。左下は富山産白エビの唐揚げ。そして右下が小田原産ホッケ、ホウボウ、仙崎産アカハタのグリル。
小田原でホッケ?・・・という感じですが、なんでもこの日、1匹だけ揚がったのだとか。黒潮が沿岸から離れたため、そこに北から流れ込んだ親潮に乗ってきたのだろうとのこと。そんな変わった一品を味わえるのもル・クリマさんの魅力です。
これまで私がル・クリマさんでいただいたのは魚介類ばかり。矢吹さんは、「魚介だけでなく、肉にも力を入れているんですよ・・・」と苦笑されますが、やはり一押しは魚介ですね。
エステラを合わせれば壺中天地
矢吹さんとのお付き合いは、まだ国立の富士見通りに店があった2006年10月から。樽詰ビールの取扱いがなかったその当時、ひとつ扱うならばこれ、ということで選んでいただいたのがGARGERY ESTELLAでした。2011年4月に現在の地に移転されましたが、変わらぬご愛顧をいただいております。
フランス料理という看板からも、お酒はもちろんワインが中心ではありますが、「ワイン的に飲めるエステラ」を矢吹シェフの料理に合わせていただければ、それもまた壺中天地に至る近道です。
ル・クリマさんは、オープンキッチンに向き合うカウンター席が中心です。お一人でも気軽に立ち寄ることができます。矢吹シェフの魚談義を聞きながら舌鼓を打ってください。
国立 壺中天地 Le Climat ~ 日本フランス料理 | |
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お取扱い | GARGERY ESTELLA GARGERY23 BLACK |
営業時間 | 12:00~14:00(ランチタイム) 14:00~16:00(ティータイム) 18:00~22:00(ディナータイム) |
定休日 | 水曜日 |
住所 | 東京都国立市東4-1-48 鈴木ビル1F |
電話 | 042-580-0611 |
最寄駅 | JR中央線 国立駅 JR南武線 谷保駅 |
Website | 壺中天地 Le Climat |
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