ビール会社勤めゆえ、ビールの美味しさとは何?と時々聞かれます。
「僕はね、人生と一緒で苦味だと思うンですよね」と意気込んで答えますが、
リアクションは、だいたいほんのり苦笑いです。
苦み走る大人を目指す、ザマです。
今宵は常磐線ユーザーには馴染み深い駅「新松戸駅」
常磐線と武蔵野線が交差し越谷方面と船橋方面へ乗り換えるのに
乗換口を間違え目的地から遠ざかるなんてのは
当駅ビギナーにはアルアルだと思います、私も経験があります。
ずっとお世話になっている駅ではありますが、これまた乗換駅アルアルで、少し前までは改札を出たことがありませんでした。そんな半生をほろ苦い思い出とするような、もっと早く知っておけばと思わせる、素敵なバーが新松戸にあります。
「Bar Amaro」イタリア語で苦味を意味する店名
以前は「甘味」という意味を持つ別のお店でしたが、2020年にオーナーが替わり店名も「甘味」から「苦味」へ。なんとも素敵な物語の引継ぎです。
灯りが落とされた空間、照らされるカウンターの手元で浮き上がるリュトンのルーン文字に見惚れながら、苦味と甘味と旨味が絶妙にバランスしたガージェリーをゆっくり嗜みます。
スタンダードカクテルからマスター厳選のお酒が揃う
訪れる者を漏れなく癒す居心地良い空間
苦味は甘味を引き立てます。
苦味を意味するアマーロは、日本人には、なにか甘~い響きもあるなと、
そんなことを自然に語れる大人への乗り換えを、新松戸にて。
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こころまで満たすようなビールを届けたい
外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい
飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい
along with your story
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