2002年にスタートしたGARGERYは、当初ガージェリー・スタウト一品のみのビールブランドでした。樽詰め翌日に冷蔵便で直接お店にお届けするという、最高鮮度の無濾過スタウトビール。飲んでいただければ、その違いは明らか。ただ、当時全く無名だったこの〝黒ビール〟を採用し、お客様に説明し、オーダーいただくのには、お店も相当な勇気と努力が必要だったでしょう。そしてそれを長く続けるには、ビールに対する強い愛情と、品質を維持する根気が必要です。
このシリーズは、ガージェリー・スタウトを発売当初から、10年以上お取扱い続けていただいているお店を紹介していますが、その中でも最も古く、GARGERY立上げ時の恩人とも言えるお店をご紹介します。
そのお店、「煙事」銀座のオーナーは、“くまさん”こと輿水治比古さん。
世界から注目を集める飲食店、赤坂「燻」のオーナーシェフで、メディアに登場される機会も多く、最近は燻製調味料に関する本も出版されていますので、ご存知の方も多いと思います。
GARGERYの取扱店第1号は赤坂「燻」ですが、ほぼ同時に「煙事」銀座でも始めていただきました。2012年12月、当時から12年以上ガージェリー・スタウトを注いでいただいているのが、写真の近藤さん。間違いなく最古参のGARGERYの注ぎ手です。
近藤さんが丹精込めて注いだガージェリー・スタウトは、“くまさん”マークが描かれたコースターに受け止められ、リュトン台座の底面に刻まれたゴブヌ神と“くまさん”が仲良く並びます。
最初の飲み物とともに出てくるのが燻製チーズ。これも12年以上前から変わらない、ガージェリー・スタウトとの相性が抜群の一品です。冷めないうちにいただきましょう。
「煙事」にはメニューブックはなく、全てお店の方と相談しながら注文をします。その日はどんな気分で、どんなものを食べたくて、どんなものを飲みたいのか、遠慮なく話してみてください。今まで自分では考えたことのなかったような組み合わせのお酒と肴の組み合わせが出てくるかもしれません。
そんな一品の、仙台牛のお寿司をいただきます。口に入れると脂はすっと融け、燻製された塩が肉のうまみを最大限に引き出します。寿司にスタウト?なんていう固定観念も同様に、すっとどこかに消えてしまうでしょう。
お酒と相性抜群の料理を手がけるのは尾花店長。黒シャツのダンディーな近藤さんがこわかったら(本当はこわくないですが)、にこやかで優しそうな尾花さんに話しかけるのが良いですね。食べたいもののイメージを遠慮なくリクエストしましょう。
ところで気になるのはカウンターに置いてある瓶。「燻製しょうゆ」「燻製オリーブオイル」「白ごまの燻製」と書いてありますが、これらは全て“くまさん”が作った“魔法のような”調味料なのです。例えば、卵かけごはんに垂らすと、びっくりするような美味しさになります。私からすると、料理とガージェリー・スタウトとの相性を抜群にアップさせる魔法の瓶たちです。
“くまさん”の燻製調味料は「燻」「煙事」だけでなく、皆様のお宅で楽しめます。気になる方は、こちらをご覧ください。
さて、いよいよ、今回のメインデッシュです。
近藤さんに、ガージェリー・スタウトに合わせる料理をいくつか挙げていただき、その中で私が選んだのは仙台牛のドライステーキ。いわば牛肉の一夜干しです。心地良い弾力、凝縮されたうまみ、それを山葵できゅっと引き締めながらいただく。いやはや、しあわせ以外の何者でもないですね。
もはや、これで満足ではありますが、ここの魔力は炭水化物系のラインナップ。仙台牛カレー、オムレツリゾット、そして、燻製調味料で5段階に味が変化する卵かけご飯などなど。
仕事ですし、抑え目にしていましたが、もうだめ、さっきまではやさしいと思っていた尾花さんが悪魔に見えてくる(笑)。“くまさん”がプロデュースするブランド豚「くまぶた」!それを豚丼にしていただきます。
GARGERYストーリーのはじまりを、ここ「煙事」で感じていただきたいと思います。
「煙事」銀座 | |
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お取扱い | GARGERY STOUT |
営業時間 | (昼)平日 11:30 ~ 15:00(L.O.14:30) 土・祝 11:30 ~ 17:00 (夜)平日 18:00 ~ 27:00 土・祝 18:00 ~ 24:00 |
定休日 | 日曜 |
住所 | 東京都中央区銀座8-7-7 JUNOビル1F |
電話 | 03-5537-5300 |
最寄駅 | 東京メトロ銀座線新橋駅3番口 徒歩3分 |