前回に続き、ガージェリーを楽しめる居酒屋巡り… 今回は、地下鉄有楽町線・新富町駅から近い「つきじ 左光」さんです。お店をやっているのは五味さん夫妻、ご主人が調理場に立ち、奥様がホールを仕切ります。お二人曰く…「日本酒マニアが集まる居酒屋です」。

まずは一献、日本酒から

日本酒を楽しむ居酒屋「左光」さんですが、あらゆる種類の日本酒を揃えているわけではありません。品揃えの大前提は、五味さん自身が好きな酒であること、そして五味さんの好みは、華やかな香りでしっかりしたタイプ。重い（しっかりした）ものから軽いものまで100の幅があるとすると、うちに揃っているのは重め寄りの30くらいの幅かなあ…　そう語る五味さんの好みを味わいましょう。

早速、日本酒をいただきます。まず最初にお勧めいただいたのは、高知の「南」。これは、五味さんが最初に感銘を受けた酒であり、自らの初心酒だと言います。確かに、華やかな香り、しっかりとしたボディ感、五味さんの好みど真ん中のような味わいです。

このあとも五味さんの選択に身を委ねれば、料理に合わせて変幻自在、幸せな気分になる日本酒が出てきます。

自信を持って提供するためには、それぞれの酒の原風景を見ないと納得できない　…とも言う五味さんは、取扱う日本酒の酒蔵は全て訪れるようにしているそうです。そんな五味さんが選ぶ酒が美味しくないわけがありませんね。もちろん、ガージェリーの工場見学にも来ていただきました。

居酒屋なのに生ビールはありません

「左光」さんには、いわゆる生ビール（樽詰ビール）はありません。大手の壜ビールもありません。あるのは、ガージェリーとナギサビール（南紀白浜）の2銘柄だけ。メニューに書かれているのは…

「とりあえず」のビールより、「美味しい」ビールから…

うれしいです！　

旬の素材と定番料理の両方を味わいます

料理のモチベーションを上げるため、年に何回かは地方行脚をするという五味さんが作るメニューは、旬の素材を使ったその日のお勧めと、居酒屋定番品の二本立てです。わざわざ遠方から来店してくれるお客様が多いので、普通のものは出したくない…そんな気持ちがメニューに込められています。

刺身はその時々の旬の魚がスタンバイします。日々のお勧めメニューを要チェックです。これまでにいただいた美味しい刺身を紹介すると…

秋刀魚、

真鯛、

つぶ貝、

運が良ければ、九州から生で直送される馬刺しなんてのもいただけます。

さらに、私が外せないのはカラスミ。もちろん自家製で、酒が進むこと請け合いです。

一方、「左光」さんの代表的な定番料理を聞いたところ、即座に返ってきた答えは、“生海苔の天ぷら”、“だしまき玉子”の二品。で、私の選択は生海苔の天ぷら。浜名湖産の海苔を使った一品からは、海苔の香りが心地良く立ち上がってきます。

さて、ここまでくればもう「左光」さんへ行かねばならない気持ちになっていることでしょう。旨い日本酒に、旨いビールに、旨いつまみ　…この仕事をやっていて良かったと思う瞬間です。

居酒屋「つきじ 左光」
お取扱い	GARGERY23
営業時間	平日　11：30～14：00、17：00～23：00 日曜　16：00～22：00
定休日	土曜日
住所	東京都中央区入船3-1-5 SKM GINZAEASTビル1F
電話	03-3297-2080
最寄駅	東京メトロ有楽町線 新富町駅
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