皆既月食の当たり年となった2011年。12月10日の皆既月食はまだ記憶に新しいところですが、月とお酒の相性はとても良いようです。月明かりの下でガージェリーを飲む・・・そんな素敵なバーを2軒紹介しましょう。
東京・昭島 「BAR 月光浴」
【2012年5月28日追記:「月光浴」さんは2012年5月28日をもって閉店しました。】
木立の向こうにぽっかりと浮かぶ満月。その姿は磨き上げられたカウンターに映り、月明かりに照らされるようにバカラのグラスが並びます。それは、昭島駅からほど近い「BAR 月光浴」(げっこうよく)さんのカウンターからの眺め。そして静かに流れるクラシックの調べ。この何とも言えない優雅な雰囲気が、ゆったりとした時間の流れと共に一日の疲れを癒してくれます。
マニア垂涎 – オールドボトルのコレクション
月光浴のマスター、扇谷さんの自慢はオールドボトルのコレクションです。写真に写っているのは、「特級」表示のジョニ黒、そしてVATの赤ラベル。ウイスキーに疎い私にはその価値は判然としませんが、扇谷さん曰く「マニア垂涎」のボトルだそうです。
扇谷さんは、店がある多摩地区に限らず、関東一円の古い酒販店を訪ねては、店の片隅や倉庫に眠っている価値あるボトルを探し出してくることを楽しみにしているのだとか。購入時の交渉によっては思わず笑顔がこぼれる、いわば宝探し。最近は、価値あるボトルはさすがに簡単には見つからなくなってきたそうですが、今でもコレクションは増えているようです。そんなボトルを目当てに、名古屋や関西等、遠方からの来店客もあるそうですから相当なものなのですね。
ウイスキーに興味がある方はそうしたオールドボトルを目当てに、そうでない方も月明かりの下でお気に入りのグラスを傾けに、昭島へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
名古屋・錦 「月下独酌」
昭島の月明かりに癒された後は、一気に名古屋へ飛びます。名古屋の繁華街・錦にある「月下独酌」(げっかどくしゃく)さん。李白の漢詩にあるその名、私流に読めば「月の下で独り酌をする」・・・なんと素敵なネーミングでしょう。カウンターでは一人一人の手元に月明かりが射し込み、バックバーには様々な形状のグラスが柔らかい光の中に浮かび上がっています。
写真を撮るのも憚られた最初の訪問
最初にこちらのお店を訪ねたのは2011年8月5日。一寸の無駄もなくきびきびと動き回るマスター、「見せる」ことを意識した一つ一つの所作にも厭らしさを感じさせないその姿、控えめのBGMと相まって静かに会話を楽しみながら酒と空間を楽しむという雰囲気、それら全てに圧倒され、写真を撮るのも憚られたことを覚えています。あまりのスタイリッシュさに、その日の営業日誌には、「ビールは似合わない・・・」などと思わず書いてしまいました(笑)
月明かりに浮かぶGARGERY23
そんなわけで、いつもとは勝手が違い、なかなかマスターの大橋さんに話しかけるきっかけがつかめなかった私ですが、3回の訪問を経て、何とかガージェリーを試飲していただくところまでこぎつけました。そして、今ではGARGERY23のボトルが月明かりの中に浮かび上がることになったのです。この写真を撮らせていただいた時は、まだリュトン・グラスがなかったのですが、今ではリュトン・グラスの準備も整い、月明かりに浮かぶリュトン・グラスを楽しんでいただけるようになりました。
あくまでもスタイリッシュに、一人もいいけどやっぱりあの人と・・・そんな素敵なバーが身近にある名古屋の皆さんが羨ましいです。
名古屋・錦 「月下独酌」 | |
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お取扱い | GARGERY23 Wheat / BLACK |
営業時間 | 20:00~ |
定休日 | 不定休 |
住所 | 愛知県名古屋市中区錦3-2-31 プルミエール錦2F |
電話 | 052-971-0231 |
最寄駅 | 名古屋市営地下鉄 東山線 栄駅 桜通線 丸ノ内駅、久屋大通駅 |
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東京・昭島 「BAR 月光浴」 (2012年5月28日をもって閉店されました) | |
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お取扱い | GARGERY23 Wheat / BLACK |
営業時間 | 19:00~27:00 |
定休日 | 火曜日 |
住所 | 東京都昭島市昭和町2-7-6 ハイムグランデール2F |
電話 | 042-546-2810 |
最寄駅 | JR青梅線 昭島駅 |
Website | 昭島 BAR 月光浴 |
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