いよいよ2019年も大詰めです。
平成が幕を閉じ、令和の時代が始まった、大きな大きな一年も、残り1ヶ月となりました。
この一年は、これから何年経っても、思い出としてくっきり残るのではないでしょうか?
だから一層、大事に過ごしたいと思います。
そんな気分で、ガージェリーを1杯…。
ガージェリーは、GARGERYという名前、ロゴなどのデザインに様々なメッセージが込められており、1杯のビールが、飲み手に何かを語りかけます。そして、いくつかの要素の中でも、最も雄弁なのはガージェリーのオリジナルグラスである「リュトン」だと思います。
リュトンを持ち上げたとき、台座の穴の底に刻み込んである何かに気づき、これはいったい何だろうと、スマホでGARGERYサイトを調べ、「鍛冶の神ゴブヌ」だと知るかもしれません。ブランドシンボルであるケルトの鍛冶神ゴブヌは、エールを醸造し宴を主宰したと言われています。そしてそのエールには不老不死の秘術がかけられていたそうです。
なるほど、と思いながら、ひと口、ゴクリ。
そういうブランド然としたことではなくても、例えば、台座の穴に入れないと立たないこのグラスは、きっちりグラスを置けないほど〝お酒に飲まれない〟ようにしなさいよ、と言っているのだな、と思うかもしれません。
うむうむ、今晩は気をつけようと頷きながら、ひと口、ごくり。
あれこれと想いを巡らせているうちに、もしや、最近いろいろ迷っている自分に、立ち返るべき場所はどこだろう?と問いかけているのかもしれないと、
ドキリとしながら、ゴクッ。
話は少し変わりますが、ビールはしっかり冷やして飲む、場合によってはキンキンが美味しいというイメージが一般的です。一方で、ガージェリーは時間をかけて温度変化による香味の変化を楽しみながら飲んでいただきたいビールです。最初のひと口はもちろんですが、むしろ最後のひと口の美味しさを楽しんでいただきたい。だから最後のひと口の液体は、魅力的に輝いていて欲しい。
四角いガラスの台座に乗ったグラス。その底に残ったわずか数ミリのビール。
なぜ台座もガラスで透明なのか、わかっていただけると思います。
お店の光が台座の中を反射して、ビールを照らします。
そう、最後のひと口は、ステージに立っています。
台座に置いたリュトンを指先でくるくる回しながら、良い思い出も辛い出来事も、この液体に溶かしてしまいましょう。
いろいろが、ぎっしり詰まった2019年の残り1ヶ月を、ごくり。
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こころまで満たすようなビールを届けたい
外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい
飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい
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