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ビールサーバー洗浄マスターへの道 – 「スポンジ洗浄」で配管すっきり

前回の「ビールサーバー洗浄マスターへの道」では、洗浄の基本中の基本である「水通し」について解説しました。
 >> ビールサーバー洗浄マスターへの道 – 「水通し」の基本操作

今回は一歩進み、洗浄の肝である「スポンジ通し」です。グラスや皿の食器類、流水で流しただけではきれいになりませんよね。スポンジ等でこすることで汚れが落ちるのです。ビールサーバーのホースや配管も同じこと。きちんとスポンジでこすってきれいにしましょう。

まずは、ビールサーバー洗浄用のスポンジをご覧に入れます。
洗浄用スポンジ

スポンジ洗浄の基本操作をマスターしよう

早速、スポンジ洗浄の方法を説明しましょう。

スポンジ洗浄は、ビールの通り道であるホースと配管の内部をきれいにするのですから、スポンジをそれらの内部に通す必要があります。最初にセットするのは、ディスペンスヘッドのビールの出口部分です。ヘッドにビールホースをつないでいる部分のカップリングを外します。ヘッドを洗浄タンクに装着した状態で作業するとやりやすいです。
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そして、内部にスポンジを1個だけ押し込みます。これ重要です、必ず1個だけにしてください。よりきれいにしようと思って2個入れると必ず詰まります。
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スポンジを押し込んだ状態は写真の通り。この状態であとは水通しをするだけ。セットしたスポンジが洗浄タンク内の水に押され、ホース、配管内部をこすりながら通過して、汚れを落とします。
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でも、ちょっと待ってください。このまま水通しするとスポンジはどこから出てくるのでしょう?
当然ビールと同じタップの口から出てくると思われるかもしれません。しかし、タップの内部には弁棒がしっかり入っていてスポンジの通り道はないのです。下の写真がタップの内部です。とてもスポンジが通り抜けられる隙間はありません。
タップ3
そこで一工夫、弁棒の向きを変えることでスポンジの通り道を作るのです。

下の写真をご覧ください。まずタップのハンドルを外し、①のように弁棒を一旦引き抜きます。そして、弁棒を180度回転させ、②のように反対側から差し込みます。
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この時、奥まで差し込んでしまってはダメです。写真のように、ハンドルの先端を差し込む穴の位置を合わせる部分まで差し込み、ハンドルを装着します。
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そしてタップをサーバーにセットします。下の写真の状態となります。お分かりですね。写真の中に書いた白い矢印の経路には障害物がなくなり、ここを通ってスポンジが出てくるのです。この状態で水通しを行なえば、タップの先端から水と一緒にスポンジがスポンと出てきます。タップの出口でバケツか何かで受けるのを忘れないようにしましょう。
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スポンジ洗浄は週1回の励行をお勧めしています。その都度、汚れ具合に応じて何回かスポンジを通してやれば、配管内はいつでもすっきり、より美味しい樽詰ビールを提供できる体制が整います。

ちなみに、このスポンジは使い捨てではありません。使用後は保管していただき、傷んでくるまでは適宜繰り返し使ってください。

注意! スポンジの大きさは2種類あります

ここで注意事項!
ビールサーバーの配管径には2種類あります。従って、洗浄用スポンジも配管径に応じて2種類用意しています。写真左側が標準の5mm用、右側が一回り小さい4mm用のスポンジです。それぞれ、配管径にあったスポンジを使用することが大事です。自店のサーバーの配管はどちらなのか…それはガージェリーに聞いてください。ご案内します。
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では、配管径に合わないスポンジを使用するとどうなるでしょうか?

5mmの配管に4mm用のスポンジを通した場合、スポンジが小さ過ぎて内部をきちんとこすることができません。何のためにスポンジを通しているのか分からないことになってしまいます。
逆に、4mmの配管に5mm用のスポンジを通すと、こちらはスポンジが大きすぎて配管内のどこかに詰まってしまいます。これは一大事!ビールも出せなくなってしまいます。

次回は、この「スポンジ詰まり」を起こしてしまった時の解決方法を伝授します。

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