GARGERYが似合う大人の女性アーティストにスポットを当て、リュトンを片手に、思い思いのストーリーを語っていただいています。中野新橋のBAR小春日でフォトグラファーの日高奈々子さんにお会いしました。

「よろしくお願いします!カメラマンとして都内で雑誌やWebなどで活動しています。あと、このBAR小春日では金曜日にアルバイトさせていただいています!」
―なんと、このカウンターのこっち側とあっち側にいらっしゃることがあるんですねー。では、最近の活動について教えてください。
「4月にここBAR小春日で個展を開催させていただきました。フリーターからアシスタント時代という若い頃に撮っていた写真を新たにまとめたのですが、若いなりに色々な思いで撮っていたんだなぁと思い返しました。よくあるモラトリアム期と言いますか、仕事のこととか、この先のこととか悶々としていた頃に撮っていた作品が主だったので、今になってその頃には出会っていない人達にも見てもらえて、昔の自分がちょっと報われたような感じで感慨深かったですね。考えてみたら15年近くも前に撮ったものなので、時間を超えて何かを伝えられるって写真ってすごいなぁと思いました。」

人の繋がりに感謝しかない
―今のお仕事をすることになった経緯を教えてください。
「写真と出会ったのは大学生の時です。美術系の学校だったのですが絵が下手で下手で…。周りは上手い子ばかりで心折れていたのですがたまたま写真の授業を受けて、写真ならシャッターを押せば写るんだ!と感動しました(笑)。そこから夢中になってしまい写真作家になりたいと思い、フリーターをしながら好きなものを撮っていたのですが、周りが社会人デビューをするなか、ふらふらした様子を心配した大学の先生が写真関係のアルバイトを紹介してくださって。それが初めての仕事でした。」


「そこからその都度次に繋げてくださる方が居て、少しずつ今に繋がりなんとか仕事が出来ています。生意気な部分もいっぱいあったと思うのですが、一生懸命にやってると不思議と助けてくれる方が現れるんですね。本当に運が良かったです!」

「特に思い出深いのはアシスタント時代ですかね。根性を鍛え直してもらうという感じで…。まだまだ徹夜も当たり前の時代で、写真の世界がこんなにガテン系だとは思わず苦労しました(笑)。好きなものを撮りたいなぁというふわっとした考えと、学生時代も帰宅部とゆるく生きてきたので、はじめての体育会系な環境に戸惑いましたが、写真の技術はもとよりやっと社会人にしていただいた感じで… 今となっては経験出来てよかったです。人の繋がりで今があるので感謝しかないです!」

自分を曝け出す!みたいな
―フォトグラファーもしくはアーティストとして大事にしていることを教えてください。
「仕事の写真は限られた条件の中で、お客様の要望をどれだけ叶えられるかかな、と思います。普段そこまでアーティストって感じではないのですが…。趣味としての写真は、仕事とは逆に自分を曝け出す!みたいな写真を撮ってみたいですね。そういうことをしている作家さんはかっこいいなぁと思います。」
―これから先はどんな活動をしてきたいですか?
「仕事以外の写真ももっともっと撮っていきたいですね。今回個展をさせていただいてさらにそう感じました。いつかBAR小春日で第二回を開催させていただけたら嬉しいです。」
日高さんホームページ https://jammonaca941a.myportfolio.com
日高さんインスタグラム https://www.instagram.com/hidakananako/

お店との出逢い、人との出逢い
―さて、今後は日高さんの外飲みについてお聞きします。
「私のとって外飲みイコール人と会えるシチュエーションですかね。そういう所が好きです!実はそんなにお酒に強いほうではなく…。自宅で一人で飲むことはあまりないのですが、外で飲むってなると人が集まる場に行けるので嬉しいです。くだらない話でワイワイするのも、たまに予想外にまじめに深い話になっちゃうのも楽しいです!」

―何か印象深い経験や思い出はありますか?
「それはやはり小春日との出会いですね!色々な人と知り合えて、まさか働くことになるとは!お友達が一気に増えて生活がより楽しくなりました。」
「ガージェリーはここで最初の1杯によく飲みます。仕事おわったー!今日は飲みたいー!って時はやっぱりビール!ってなっちゃいます。あと小春日のメニューにカレーがあってそれが大好きなのですが、そのカレーとの相性もバッチリです。スタウトが特に好きです。」

―BAR小春日に来るようになったきっかけを教えてください。
「近所なので何度も通りがかっていて存在は知っていたのですが、なんとなく勇気がなく、1年間は前を通り過ぎるだけでした(笑)。たまたまカメラマンの後輩が常連ということがわかって、「アットホームなバーなんでぜひ行ってみてください!」とのことで、勇気を出して言ってみたらそのとおりでした。そのころ仕事が暇で人寂しいのもあり通い詰めていたら、マスターの清水さんから「よかったら働いてみる?」と声をかけていただいて今に至ります。この歳で新しい事を始めるのはすごく新鮮で楽しいです。お酒の事を知れるのはもとより、色々なお客様に会えるのが本当に刺激になっています。元々そんなに人と話すのが得意な訳ではなかったのですが、みなさんお話ししてみると素敵な方ばかりで。苦手意識が減って前より人を好きになれた気がします!(笑)」

協力:BAR 小春日 (中野新橋) ガージェリー瓶4種が楽しめる素敵なバーです。