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【along with her story】ミュージシャン 中野貴子

GARGERYが似合う大人の女性アーティストにスポットを当て、リュトンを片手に、思い思いのストーリーを語っていただいています。日暮里のBar PORTOでミュージシャンの中野貴子さんにお会いしました。

―こんにちは!本日はよろしくお願いいたします。当インタビューでサックス奏者は初めてです。中野さんはどんな活動をされていらっしゃるのですか?

「首都圏を中心にライブ活動を行っています、ジャンルはジャズです。コロナ禍以前は中野貴子カルテットを主軸として首都圏のライブハウスをはじめ北陸ツアーや東北ツアーなども行っていましたが、現在は中野貴子サックストリオ(柳隼一:ピアノ、古谷悠:ベース)をはじめデュオユニットでの活動が中心です。デュオの良いところは演奏の自由度の高さがあげられますが、それとは別に物理的に小さなスペースでも気軽に演奏できることです。最も気に入っているのはお寿司屋さんでの演奏ですね。終演後のお刺身とビールがとても美味しいから(笑)」

―お寿司屋さん以外ではどんな感じでしょう?

「ここ数年の活動はガージェリービールのある日暮里Portoをはじめ、赤坂、亀有、北千住など下町を中心に定期的にライブ活動をしています。また、パーティ演奏なども少し戻ってきました。ピアノ、ギター、ベースそれぞれとのデュオが多いですが、とてもスリリングでそれぞれの即興性を大切に演奏しています。主軸のサックストリオは特にアグレッシブです!」

どうしてもアルトサックスを吹きたかった!

―サックスを始めたきっかけについて教えてください。

「3歳からヤマハ音楽教室で音楽には親しんでいました。ピアノは小5くらいまでですかね。練習しないので少しも上達しませんでしたが。サックスは中学入学と同時に吹奏楽部に入部してテナーサックスを担当しました。当時はサックスという楽器を知らなかったのですが。それからサックスが大好きになり高校の吹奏楽部ではアルトサックスを担当しました。どうしてもアルトが吹きたかったんです。そして高校1年の時に高価な楽器を無理して買ってもらったので一生吹くぞ!と。その高校時代にOBの先輩方からJazzを教えてもらい、すっかりJazzにのめりこみました!」

アドリブを吹けるようになりたい!

「大学時代は社会人Big Bandに所属して、当時は週末になるとダンスパーティやホテルでのパーティ演奏、地域のイベントなどに出演し楽しくやっていましたが、アドリブを吹けるようになりたい!と強く思い、当時NYで活躍後帰国したジャズアルトサックスの第一人者 大森明氏に師事して、奏法をはじめ理論などを中心に幅広く学びました。ここでもあまりいい弟子ではなかったですが…。その頃からカルテットを組み、ライブハウスに出演しはじめました、そして現在に至るといった感じです。」

「これまで全曲オリジナルの「Yellow Sappire」(2008.7)と2nd Album「ZOZO」(2015.8 Jazzfreak Records)を発売しています。もうそろそろ次を出したいな、と毎年思っています。」

「現在の共演メンバーは若手からベテランまで本当に素晴らしいミュージシャンに恵まれていて、共演することで多くの刺激をもらっています。共演しなければ得られないことは数え切れませんので、とても運がいいのだとありがたく思っています。」

主なデュオ共演者:続木徹(ピアノ)、小畑和彦(ギター)、石渡雅裕(ピアノ)順不同

常に1ミリでも進歩したい

―ミュージシャンとして大事にしていることを教えてください。

「常に1ミリでも進歩したいと考えています。諦めずに続ける、健康(でないと吹けない)、なんだか散らかってしまいましたが、自分自身が心から楽しめる演奏をすることで、お客様にも楽しんでいただくことができれば最高なのではと思います。」

「足を運んでくださるお客様に、聴きに来てよかった!楽しかった!すっきりした!という気持ちになって安全にお帰り頂きたいですね。ミュージシャンに限ったことではないと思いますが、人との出会いを大切にし、また今お付き合いのある方々とは末永く尊敬しあえる関係を築いていきたいです。」

―これからの活動について教えてください。

「今年はコロナ禍で取りやめていた「3.11復興支援ライブ in 福島須賀川」を3月末に行います。復興支援とは名ばかりで地元の果物農家の皆さんとの交流を楽しむ会ですが、こちらの方が余程癒されています。東京からの参加者も募ってワイワイやりたいです!Taka&Kiku(菊田茂伸:ベース)というユニットで出演、トークもパフォーマンスも楽しいです。」

「そして恒例の東京芸術センター「ラウンジショパン」でのコンサートが2025.8.23に決定しました(8月がバースデイ月なのでやっています)サックストリオでの出演です。」

「あと、新潟ツアーも予定していまして、活動を広げていきたいと思っています。昨年の新潟ツアーでは酒蔵の方との出会いがあり、蔵での演奏の話もありましたのでうまく話が纏まるといいなと思っています。余談ですが、初めて新潟ツアーで頂いた日本酒「〆張鶴」吟撰の出来立て(宮尾酒造)に感動し、「しめはり」という曲を作りました。さらに余談ですが「Marc」という曲もあります(笑)。」

「順序が前後しますが、作曲も手掛けています。感動したことや面白かったことなど、日記を書くように曲を書いています。オリジナル曲を演奏するとその時の光景が思い出されます。オリジナルを気に入っていてくださる方々がいらっしゃり本当にうれしいですが、まだまだ内輪の域を出ていないので、多くの方にお聴き頂けるように広報活動をしていきたいと考えています。」

中野貴子さんの最新情報はホームぺージで nakanotakoko.com

気の合う人と一緒に楽しむ

―お酒はどんな感じで飲むのですか?

「若い頃はワイワイ騒いでいることが多かった気もしますが、今は気に入っているお店でゆったり静かに気の合う方々と一緒の時を過ごす時間が贅沢で好きです。そこで美味しいお料理とお酒を頂いたら最高です!そうそう、仲良しとランチでちょっと素敵な和食屋さんで頂くビールが一番ですね!友人とお店を決めるときは結構吟味します。大切な時間を過ごすのですから!ガージェリーはワンランク上というイメージですね。高級感があり、とても美味しく、幸せな気持ちになります。」

「ガージェリーはBar PORTOで演奏が終わった時に頂く1杯が最高ですね。一口でクールダウンします。お客様や共演者と語り合う時間にぴったりのおしゃれなビールです。昔、「ブラザーセロニアス」というジャズピアニスト、セロニアス・モンクのビール、修道院で作られているというものをよく飲む機会がありました。これがすごく好きでガージェリーを初めて頂いたときにふと思い出しました。」

撮影協力:Bar PORTO(日暮里)

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