GARGERYが似合う大人の女性アーティストにスポットを当て、リュトンを片手に、思い思いのストーリーを語っていただいています。日暮里のBar PORTOでミュージシャンの柴貴子さんと待ち合わせました。
−こんにちは!
−当ブログで初めてのヴァイオリン奏者です。楽器を始めたきっかけを教えてください。
「ヴァイオリンは三味線を趣味で演奏していた祖母の勧めで5歳から始めました。音大在学中はクラシック漬けの毎日で、オーケストラのような大編成より弦楽四重奏のような指揮者がいない小編成のアンサンブルをするのが大好きで、ヴィオラの音色に魅かれ、その頃からヴァイオリンとヴィオラを弾いていました。」
ライブで新しい世界に出逢った
「大学4年生の頃、音楽教室の講師募集のオーディション項目にクラシックの他にジャズスタンダードを演奏する項目があり、課題曲は 『All the things the you are』 でした。ジャズのCDレコード屋の店員さんに勧めてもらった 「Art Pepper with Warne Marsh」 のアルバムをよく聴いていたのを今でも覚えています。」
「それからジャズピアニストの小國雅香氏にジャズ理論を学ぶところから始まり、小國氏のジャズライブを初めて聴きに行ったとき、今までに聴いたことのない演奏に衝撃を受け、感動したことを今でも鮮明に覚えています。クラシックとはまた違ったこんなに楽しい世界があるのだと!お客さんとの距離感が比較的近いので、ミュージシャンとお客様と、その場で音楽を作り上げている感じがとても新鮮で、自分もジャズを演奏してみたいと思ったのがきっかっけです。それからジャムセッションに通い、素晴らしいジャズミュージシャンともたくさん出逢いました。」
「今までにリーダーライブは、新宿Jazz spot Jや吉祥寺Megなどで、ピアノ、ベース、ドラムのコンボ編成で演奏活動をしてきました。2014年には「Marc Ribot’s The Young Philadelphians」来日公演でストリングスとして参加しました。そして、フジロック、大阪、名古屋、東京クラブクアトロに出演など、素晴らしいミュージシャンと共演する機会を得て、2017年にはジャズスタンダートとオリジナル曲等を収録したファーストアルバム「Mademoiselle de Paris」をリリースいたしました。現在もヴァイオリン&ヴィオラでジャズをどう表現するかを追い求めて活動しています。」
共演者、お客様がハッとするような演奏を!
「都内中心にジャズクラブやホテルラウンジでのジャズ演奏と、音楽教室のヴァイオリン講師業をしています。ここBar PORTOでは5年ほど前からヴァイオリン&ヴィオラとギターのデュオでジャズスタンダードとオリジナル曲を演奏しています。」
「ライブでは共演者、お客様がハッとするような演奏。良い意味でドキドキする緊張感のある演奏をライブでは心がけています。ジャズでは自分が思いもよらない方向にいくこともしばしばありますが、それをメンバーとどのように面白くその瞬間に作っていくかが楽しみでもあります。」
2022年 ライブ&コンサート予定
1月21日(金)錦糸町 Early Bird with 篠田淳(pf) 佐藤忍(bs)
1月29日(土) 錦糸町 すみだトリフォニーホール 黎五重奏団
2月21日(月)日暮里 Bar PORTO with 鷲尾広太(g)
柴貴子HP
https://violina0128.wixsite.com/mysite
外飲みで様々な出逢いが
「お酒を飲むことは大好きで、気心知れた友人とゆっくり語りながら外で飲むのも好きですし、家でも毎日晩酌しております。近所の居酒屋さんに行く外飲みの頻度はコロナ禍で以前より少なくなりましたが、お酒を飲みながら音楽関係以外のいろいろな職業に携わっている方との交流のきっかけにもなり、気持ちのリフレッシュには外飲みはかかせません。」
「ジャズライブに行った時にはビールか赤ワインを飲むことが多いです。ガージェリーとの出会いはBar PORTOでのライブ出演がきっかけで、終演後の一杯で初めて飲み、深みのある味わいに虜になりました!共演者のギタリスト鷲尾広太氏とライブ後に毎回ガージェリーで乾杯して飲むことも楽しみのひとつです。」
協力:Bar PORTO