BLOGガージェリーブログ

【along with her story】ミュージシャン あべきゆい

GARGERYが似合う大人の女性アーティストにスポットを当て、リュトンを片手に、思い思いのストーリーを語っていただいています。相模原市の「日本酒とワインBAR (バール)」で、ミュージシャンの あべき ゆい さんと待ち合わせました。

「こんばんは。あべきゆいです。」

―本日はお忙しいところ、ありがとうございます。普段はどんな活動をされていらっしゃるのでしょうか?

「普段は自宅でピアノ教室の主宰として講師をしながら、ゴスペルクワイアでの伴奏やライブ活動、演奏・制作のお仕事をさせていただいています。また双子を含む三児のママとして多胎児育児支援も頑張っています。」

ゴスペルクワイアでの演奏

「実は元々(音大を卒業した頃)は演奏活動がメインでした。インストバンドで都内のライブハウスやバーで演奏していました。ですが化粧品の美容部員として仕事もしていたので、不器用な私は二足のわらじができなくて(笑)、気がついたら出産まで活動休止状態になっていました。」

音大を卒業した頃

ネットで世界が広がり、情熱が戻ってきた

「ここ数年で少しずつ演奏のお仕事も復帰できていたんですが、そこにコロナ。その時ひょんな事からTwitterで「みんなでWe Are The Worldをリモートでやらないか」という企画を見つけて参加したんです。総勢200人の参加となったこの企画の第二弾として、参加者のオリジナル楽曲をリアレンジして宅録でアルバムを出すという企画が始まりました。そこに演奏に加えて『アレンジャーズ』(編曲メンバー)として参加させていただいたんです。」

We Are The World@Home: https://youtu.be/SsIUO2aLGC8

Homes トレーラー: https://youtu.be/l7cZTcJyxU4

「音大の時にクラシック(オーケストラ)やポップス、あらゆるジャンルの音楽に触れて編曲をしていたので、久しぶりの編曲でその時の情熱がまた戻ってきた感覚でした。そこから演奏以外の制作のお仕事のご縁もあり、編曲がとても楽しくなりました。10年前の出会いから繋がったご縁もあります。あまり大きな声ではいえないことかもしれませんが、私はコロナ禍で自分の幅が広がったんです。たくさん背中を押していただいて、10年ぶりにオリジナルアルバムも出しました。」

最新作が最高傑作

「音楽の世界には厳密に言うと子供の頃からどっぷりでした。今も子供の頃の気持ちのままでいます。ただ、子供の頃は純粋に音楽だけが好きだったと思うんですが、だんだんと音楽を飛び越えて「芸術」を愛するようになりました。芸術と呼べるもの全てです。美術、陶芸、数式、舞踊、料理、服飾、建造物…全て美しい、守っていきたい、残していきたい、そう思って止まないです。誰?て感じですが(笑)。」

―どんなことを大切にして活動をされているのですか?

「『最新作が最高傑作』。座右の銘なんですが、身の回りの人にオススメするほど好きな言葉です。何かの出来事に対して「失敗するかもしれない」や「うまくいかなかった」などネガティブに思ったとして、それを成果と捉えられれば紛れもない「進歩」だと思うんです。例えば「昔ほど指が動かないから弾けない」かもしれないけど、そこには必ず生きてきた分の自信や経験や失敗があって、昔の自分よりも丁寧に音が出せるかもしれない。プラマイすべてがスパイスとなっていいものができると思ってます。」

「あとは月並みですが「音楽が好き」という情熱です。「最新作が〜」が技術論の話で、こちらは感情論の話ですね。音楽ができる喜び、しあわせを噛み締めると同時に周りへの感謝と尊敬は絶対です。技術の向上も、精神の向上も欠かせません。」

よくばりでいい!

―これからの活動について、どんなことを考えていらっしゃるのでしょう?

「実はこっそり(?)「よくばり犬系ピアニスト」なんて名乗り始めたりもしまして(笑)、音楽に関わらず生きている中で「どっちか選ばないとダメなの?」「何かを犠牲にしないといけないの?」と思う場面がいくつかありまして。とても悩んだのですが…、私は「よくばり」に生きてきたんだなと気付いてからは「よくばりでいいんじゃない!?」と少し吹っ切れました。講師、アーティスト、制作(裏方)、母、全部やってやろうと(笑)。2021年6月に相模原市で開催予定の多胎児イベント「つながるフェス」ではファシリテーターとして座談会をさせていただいたり、ミニコンサートをさせていただく予定です。」

「人生一度きりなので、やらない後悔はしないようにしたいですね。わがままによくばりに生きてもいいのかなって、コロナを期に開花しました。」

運命の出会い

「ガージェリーとの運命的な出会いは今でも忘れません。10年前ライブ活動をしている時にお世話になった、当時代々木にあったWater Cafe & Bar ARTICA (現東中野ALT SPEAKER)というライブバーでガージェリー・エステラに出会い、その味の上品さ、芸術性の高いリュトングラスの美しさに一目惚れしました。ガージェリーを想って曲も書いたほどです。(改めて今の想いも重ねて作り直そうかなと思ってます。) 先日、本格的な活動再開のタイミングでまた10年ぶりにどうしても飲みたくなって飲みに行きましたが、やっぱり最高でした。すべてが美しいビールです。この気持ちは恋に似てますね(笑)。」

「一人でも多くの方にこの美しいビールに出会っていただきたいですし、ガージェリーとともに至福の時間を過ごしてほしいと思っています。あわよくば私の音楽もそこに少しでも寄り添えたら最高ですね。」

「また10年後、どんな私が、どんなガージェリーと、どんな音楽の時間を交わすのかが楽しみで仕方がありません。」

【あべきゆいさんの 活動情報】

▶ 2nd mini Album 【PHASE OUT】

オンラインショップ Becky Library にて発売中

https://beckylibrary.base.shop

▶ アルバムリリースライブ【PHASE OUT】

2020年12月19日(土) 19:00 Live&Diner Crop(町田市成瀬)

有観客&ツイキャス無料配信(投げ銭あり)

あべき ゆい(Key)/青木”syun”俊明(Gt)/小林純也(Ba)/大場俊(Dr)

http://www.carrozza-music.jp

▶ Live#2【At this place】

2021年1月23日(土) 14:00 予定 Live Space CAVALLINO(埼玉県川口市)

あべき ゆい(Pf) // 杉浦睦(Ba) / 吉田貴博(Per)

限定有観客&配信予定

https://www.live-cavallino.com/map.html

東京フルトヴェングラー研究会定期演奏会

2021年3月28日(日) 14:00 東部フレンドホール

鍵盤楽器・特殊楽器を担当します。

▶ 多胎児イベント「つながるフェス」(相模大野ツインズクラブ・町田市多胎児の会ひよこまめ共同運営)

2021年6月5日(土) 10:00〜16:00 ユニコムさがみはら(神奈川県相模原市) 入場無料

多胎児を持つファミリー向けのイベントです。講演・体験・情報・フリマなどのプログラムの中、私は「ワンオペ育児・受援力」についての座談会のファシリテーターと、ミニコンサート、司会進行をさせていただきます。

https://www.facebook.com/tsunagarufes

<あべきゆいさん 公式アカウント>

ホームページ: https://yuiabeki.jimdosite.com

Twitter: https://twitter.com/beckyyui1117

撮影協力:「日本酒とワインBAR (バール)」(相模原市緑区橋本)

TOP