GARGERYが似合う大人の女性アーティストにスポットを当て、リュトンを片手に、思い思いのストーリーを語っていただいています。相模原駅前のジャズバー「Stray Blue Jazz Club」で待ち合わせをしたのは、ギタリストの志賀由美子さんです。ライブのリハーサルが一息ついたところにお邪魔しました。
こんにちは!
志賀さんは、東京生まれの東京育ち。中学1年の時、お兄さんが習っていたクラシックギターを借りたのが出会いだったのですが、当時はクラシックにはいかず、その頃流行りのフォークソング弾き語りやバンド演奏に夢中になったそうです。大学時代はひたすら遊び呆けたそうで(笑)、会社員生活を7年過ぎた頃、また音楽に戻りたくなり、そこからはギター一筋。子供の頃、お父様が大好きで毎日かけていたレコード(映画音楽・クラシック)が、現在の志賀さんに一部になっているそうです。
ギターとともに歩んでいる
「以前はフルアコと呼ばれるジャズ系電気ギター(!?)で演奏していましたが、今は99%ガットギター(クラシックギターのようなもの)で演奏しています。歌手や管楽器奏者、ギター同士など、2~3人の演奏が多いでしょうか。ジャズの最大の魅力はコミュニケーション。皆、楽器を手にした途端に、よりリラックスしてよく話す(奏でる)。そういうコミュニケーション中心の演奏が多いです。
また、ソロ演奏も大好きで、大好きな曲とじっくり向き合って大切に弾くのも、たまらないソロギターの魅力です。そして最近は弾き語りをするようになりました。どんどん活動を広げていきたいと思います。」
◆リーダーアルバム
「Duos」(デュオス)
「Duos & Solo」(デュオス&ソロ)
「Brasilian Cancioneiro」(ブラジリアン カンショネイロ)
「14 Stories」(フォーティーン ストーリーズ)
※上記4作品は、いずれもCD・アナログレコードの両方があります。
「Wager Street」(ワグナーストリート)Voice of Strings
◆参加アルバム
「Christmas Songs」tomoko
「The Voice of Naoko Mizuno」水野直子
◆11月頃、ギターデュオのアルバムがリリースされる予定です!
「Voice of Strings」
“最優秀”から、さらに踏み出す
「ギターを再開してからは、しばらくは昼も勤めながら活動も練習もひたすら淡々とやってきました。ある時、ギブソンジャズギターコンテストに応募して、『最優秀ギタリスト』というご褒美を頂きました。自分でもびっくりしてしまって、「これは練習しないとイケナイ・・・!」と、喜びより不安になったのを覚えています。
子供の頃から引っ込み思案だったし、なかなか自分から人前に出ていけながったけれど、これはカミサマが荒々しく蹴っ飛ばしてくれたんだなあ、と感謝しています。そこからは、とにかく演奏出来ればところ構わず探して活動を始めました。その頃教わっていた偉大な師匠(潮崎郁男先生)に「志賀さんはプロになりなさい」と言われ、感激したのをよく覚えています。」
まず、喜びを感じる
「ミュージシャンとして心がけているのは・・・、日々努力、とか、日々勉強、克服、とか言いたいのですが・・・結局は、いつも喜びを感じる事だけをする、事でしょうか。季節や選曲のバランスなどを考えた時の演奏はろくな事をやってない気がします。リクエストや新曲もやらなきゃ、と思って無理に演奏するのもダメ。自分がどうしても今やりたい曲をやる。毎回演奏している曲もあります。もちろん、サポートとして演奏する事も多いので、その為に必要最低限の事もありますが、自分がフロントに位置した時、まず喜びをを感じたい、と思います。
そして誰かと演奏する時は、ひたすら愛を送っています(笑) …。」
10代の自分の姿が今・・・
「ギターを再開してからは、ジャズギターに専念していましたが、最近、ずっとやりたかったボサノバ弾き語りを、先生について習うようになりました。そして歌の難しさを知り、そして歌うなら日本語ももっと歌いたいと思うようになりました。
そう、なんと、弾き語りをやっていた10代の時の自分の姿でした。その頃は譜面も読めませんでしたが、今ジャズギターを何年もやってきて本当によかった。おかげさまで、これからまた新しい道をも歩けるかもしれません。もちろん、ギタリストとしての活動がまだまだ中心で、ギターをポロロンと鳴らす時のときめきは、子供の頃から変わらず、一生続くと思います。
そんなわけで、今、これからもっと弾き語りをやっていこう!とワクワクしているところです。」
【弾き語り・ギターソロ演奏の予定(2017年9~10月)】
9月 6日(水)…白楽(東急東横線)「ラ・フィエスタ」20時~
9月13日(水)…東中野「Big River」20時~
10月25日(水)..東中野「Big River」20時~
その他演奏スケジュールは、ブログをご覧ください。
http://nyoro.cocolog-nifty.com/
お酒は、もうひとつのコミュニケーション
「外飲みは、やはり、気の合ったミュージシャン同士で飲むのが幸せ! でも飲む時は音楽談義はあまりしません…些細な話が好き。そして、「この人、こんな素敵な一面もあったんだなあ」と、発見した時にとても嬉しくなってしまいます。
ギター教室もやっていますが、年に2回の発表会の後の生徒さんたちとの打ち上げが最高に楽しいです。みんな緊張マックスの中で素晴らしい演奏してくれて、私もそれなりにがんばって。ちなみに当教室では「発表会」ではなく、「ギター教室の集い」と呼んでいます。終わった後に美味しく飲む、その為に、演奏する、という目的なのです。」
「ガージェリーはStray Blue Jazz Clubさんで初めて頂きました。なんて美味しい…、おつまみが無くてもビールだけでゆっくり飲みたいです。どちらかというと、誰かと飲むよりひとりで、無音で、味わいたいですね…。」
志賀さん、どうもありがとうございました!
インタビューの後は、ライブです。まさにコミュニケーションの演奏を楽しませていただきました。
協力:STRAY BLUE JAZZ CLUB(ストレイブルージャズクラブ)
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こころまでを満たすようなビールを届けたい
外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい
飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい
along with your story
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