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【along with her story】ライフテクスチャリスト 宇野由紀子

“along with her story”
GARGERYがよく似合う大人の女性アーティストにスポットを当て、リュトンを片手に、思い思いのストーリーを語っていただいています。今回はライフテクスチャリストの宇野さんです。・・・と言ってもライフテクスチャリストって、いったい何のことだろう??ですね。

それも含め、大阪から東京に出張中の宇野さんに、銀座のエスニックダイニングバーafuuneで語ってもらいましょう。飲む気満々のようです!

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宇野さんは、企画会社勤務を経て収納用品のメーカーで商品企画に従事。企画室の責任者、役員を務めつつ、2002年に整理・収納用品専門のオンラインショップ「収納の巣」を立ち上げ、運営会社である株式会社テンネット(http://10net.jp)の代表となりました。

テンネットの理念は「ココロとモノの幸せな関係づくり」。収納用品をただ販売するにとどまらず、「なんのために片づけるのか」「どのようにモノと向き合えばいいのか」「自分らしくあるための収納の仕組みづくりをするには」などなど、整理収納の本質的な意味を追求し、一人ひとりがその答を見つけるためのサポートを、サイト内のコンテンツで、またワークショップやセミナーを通して、積極的に行っていらっしゃいます。

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特にクローゼットが得意分野で、クローゼットをすっきりうっとりなスペースにするためのオーガナイズに特化したサイト「アクティブクローゼッツ」を昨年末に立ち上げました。クローゼットは住まいの中で収納に悩んでいる場所のナンバー1だそうです。 これに対して機能的な収納ツールと既成概念にとらわれないレイアウトで独自の提案をされています。
http://10net.jp/active_closets/

自ら生み出したライフテクスチャリストという肩書き

「ライフテクスチャリストって、私が自分でつくり自分に課した肩書きです。
テクスチャーは日本語では「質感」。物理的に触ることのできるモノの質感に加え、空気の質感、光の質感、時間の質感、心の質感、コミュニケーションの質感等々、見える見えないに関わらず、暮らしのさまざまな場面における質感をテーマにして、追求したい、そんな思いの表明としての肩書きなんです。

「なんとなく心地いい」「雰囲気がいい」「フィーリングが合う」「気分が上がる」「落ち着く」などなど、「いいな」「好きだな」と感じる「質感」とは何なのか、何がそう感じさせるのか。それらを感知するアンテナを研ぎ澄すますことで、自分をより自分らしくさせてくれる「質感」を自覚し、手繰り寄せ、暮らしに、人生に、取り入れることができるようになると思うのです。

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「スタイリング」と「テクスチャリング」を比較して話すと分かりやすいので、よくこの説明もします。
「スタイリング」という言葉には馴染みがありますよね。例えばお洋服や、インテリアを「スタイリング」するという行為。おしゃれに、スタイリッシュに… 人の目も意識し素敵に作り上げていく。トレンドを気にしたり、既存のデザインテイストの中から選んで方向性を決めたり、センスが良い悪いというようなプラス・マイナスの評価軸にもなりがちです。一方「テクスチャリング」(という言葉は私がつくったんですが・笑)は、人の目にとらわれず本質的に自分にとっての喜びを問い、追求する行為。評価はあくまで自分の尺度。自分が心の底から嬉しくなる空間、時間、心を作り上げていくことがテクスチャリングであると考えています。」

誰もがより自分らしく在るために

「暮らしの中でのテクスチャリングを愉しみ、自分らしい質感を織り上げていく、ということをライフテクスチャリストとして、いろいろな活動を通して提案・発信していくことにしたのが昨年。その活動の皮切りとなったのが昨年秋に開催した、Life texturist’s 収納 works「ワタシにオサメル展」でした。
http://10net.jp/lifetexturist/wo/

自身の好きなモノとしっかりと向き合い、“好き”を浮き彫りにし、それらとの関係を深めるための装置としての役割が「収納」にはあると考え、新たな収納ツールの可能性を探り展覧会というカタチで提案を行ったものです。

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どんな主旨の展覧会だったか、案内状の一部を紹介しますね。
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ヴィヴィッドな体験が、いまの私をつくっているという感覚があります
モノを“持つ”という体験もそのひとつです

心を揺さぶられる出逢いをしたモノたち
いま心をつかまれているモノたち
ある美しい時間と結びつくモノたち
説明はできないけれど胸がざわざわするモノたち
いつまでも戯れていられるモノたち

それらに光をあて
それらとの関係を深められように“持つ”ことができれば

好きはどんどん研ぎ澄まされ
自分自身の質感が浮き彫りになり
ワタシにじんわりとおさまっていく
そしてこれからのワタシを予感させるテクスチャーが見えてくる

「収納」がそんな装置になれば素敵だと考えています
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分かりにくいですよね(笑)

作品の一部を紹介しますと、例えば

<THE PAGES ザ・ペイジーズ>
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開いた状態で本をおさめて額縁に飾った絵のように愉しむ本函です。画集や写真集、詩集や楽譜など、あなたの“好き” を本棚から取りだして折々の気分でページと向き合うことができ、本との新しい関係が生まれます。

このように“機能的‘”からは少し距離を置き、収納の意味を私なりに深め、自分らしく“持つ”ことが自分らしい質感を創り上げることにつながっている、ということをコンセプチュアルに表現したこの展覧会。予想を超える多くのお客様がご来場が下さいました。それぞれの眼差しで自由に味わってくださり嬉しいご感想をいただいたこと、また会期中に行ったトークセッションでもハッとするようなお声をたくさんいただけたことが次なる活動への大きな糧になりました!

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先日公開したばかりのWEBページでは、展覧会で特に支持ををいただいた作品をプロダクトとしてご案内しています。これらのプロダクトを束ねる“収納レーベル”の名前は「VIVIDEEP ビビディープ」としました。VIVIDに(鮮やかに)DEEPに(深く)。そんな思いでこれからも私の中にある質感を表現していきたいと思います。」(http://10net.jp/vivideep/

モヤモヤをワクワクに変えたい

「今年4月に大阪は土佐堀にテンネットのオフィス&ショールーム「ROOM10・ルームテン」を新しくオープンしました。 靴を脱いで上がっていただく大きなリビングルームのような空間で、リラックスしていただきながら「VIVIDEEP」「アクティブクローゼッツ」「収納の巣」のプロダクトを手にとってご覧いただけるんですよ。

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ROOM10に気軽に足を運んでいただくことで、「収納」のモヤモヤをワクワクに変換していただけるような、 また自分自信の「質感」を見出すきっかけになるような、そんなスペースになればと考えており、いろいろな催しも企画していく予定です!」
>>ROOM10フェイスブックページ

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時間の「質感」を変える一杯

「仕事のあと美味しいお酒にありつく瞬間は格別です。そのことだけに集中して、体と心を喜ばすことができます。連続的な思考をいったんリセットすることは、ニュートラルに物事を考える上でとても大切だと思っています。

仕事を共にする相手と飲むときは、いつもと異なる視点で話が広がり、仕事にも良い効果をもたらすことがありますよね。また一方、一人で飲むことも大好きです。ある時は自身を俯瞰をしながら、ある時は思いに上がることをそのまま自由に転がしながら、自分との対話を存分に楽しむことができるからです。

ガージェリーとはなぜか縁があり、何軒かのお店で味わっています。今日いただいているスタウトは黒ビールの概念を変えてくれました。わたしの場合、何杯か飲んだあとに〆のような感じで甘くて濃厚な黒をいただく、そんな感じだったのが、ガージェリーのスタウトはおつかれさんの一杯目にいただきたい黒。深く豊かな味わいを携えながら、とても爽やかな飲み心地です。

1日のクロージングというよりも、今日の2ページ目という「はじまり」を感じさせてくれる。まさに時間の「質感」を変える力と魅力を持ったお酒が好きです。ガージェリー・スタウトはそんなビールだと思います!」

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協力:エスニックダイニングバーafuune(銀座)

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こころまでを満たすようなビールを届けたい

外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい

飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい

along with your story

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