“along with her story”
GARGERYがよく似合う大人の女性アーティストにスポットを当て、リュトンを片手に、思い思いのストーリーを語っていただいています。
ミュージシャン、ボーカリストの宮崎幸子(みやざきゆきこ)さんにお越しいただいたのは、日暮里のライブバー、Bar PORTOです。
おっと、宮崎さん、もう始めていますね!
“自在に飛ぶ”ボーカリスト
宮崎さんは九州出身のボーカリスト。大学在学中、音や聴覚について専門的に学ぶ傍ら本格的に音楽活動を始め、現在、ジャズやブラジル音楽をはじめ、オリジナリティあふれるアレンジでカバーするポップス、日本人の琴線に触れるオリジナル曲など、多彩なジャンル・アレンジを歌いこなしていらっしゃいます。自在に繰り出されるスキャット、抜群のスウィング感、そして笑顔が絶えないライブステージにも定評があります。
2015年10月に待望のファーストアルバム『Fly Free』をリリース。ニューヨークレコーディングと東京レコーディングの楽曲を収録したこのCDは、ファーストアルバムとは思えない充実した作品で、ジャズライフ、CDジャーナルをはじめ、各所から期待の新星として高い評価を得ています。お好きな飲み物は、ビールだそうですよ!
どんな歌声なのか、まずは聴いてみたい方は、
こちらへ↓
宮崎幸子ファーストアルバム『Fly Free』試聴サイト
宮崎さんの直近の活動をお聞きしました。
「念願だったファーストアルバム『Fly Free』をリリースしました。
ニューヨークで超一流のジャズミュージシャン達と共演したスウィング感たっぷりの楽曲と、東京で録音したギターとボーカルというシンプルな編成でのスリリングかつ躍動感のある楽曲、両方を贅沢に収録しており、宮崎幸子の持ち味が存分につまった内容になっています。
また、Bar PORTOのような大人が集う場所から、お子様連れを対象としたお寺での演奏まで、年齢を問わずご来場くださった方がみなさん楽しめるライブ演奏を各所で行っています。」
人と繋がり繋がれて、ここまで来た
どんなきっかけでボーカリストとしての歩みが始まったのでしょう?
「実は私、人前に立つことがとっても苦手でした。ましてや、人前で歌うなんて…
ただ、歌うこと自体は大好きでしたので、ひとりで鼻歌を歌ったり、人のいないところでこっそり歌ったりしていたのが大学の初めの頃まで。ところが、そのこっそり歌っていたのを聴いていた先輩から、学園祭の時に「ボーカルをやれ!」と命令(笑)されたのが始まりです。そこから、ブラジル音楽やジャズを歌い始め、段々とたくさんの方とお仕事させていただく機会が増え、流れに乗っているうちに、いつのまにか今まで音楽を続けていて、ここまで来ることができている、という感じです。
今回リリースしたファーストアルバムも、私が自分でニューヨークレコーディングなんて夢のようなことを考えつけたのではなく、ニューヨーク在住のジャズピアニスト・作曲家・アレンジャーである宮嶋みぎわさんが発案してくださったのが始まりですし、CDの完成までに私ががんばったところは微々たるものでしかありません。共演してくださったミュージシャン、スタッフさん、レーベルの方、いつも演奏させていただいているお店の方々、家族、友達、そして応援してくださっているみなさんのおかげで完成した作品です。」
委ねられたお客様の大切な時間を、精一杯、彩る
「何よりも、ライブ演奏を大事にしています。大げさに言うと、私にとって音楽は、人とつながる、時間や想いを共有する、ためのツールのようなものだと思っていて、音楽をやっていなかったら絶対にお会いできなかったような方ともたくさんお会いすることができ、知らなかった場所に行ったり、人の想いに触れるという、とても貴重な経験をさせていただいています。ですので、直接みなさんの表情や反応を見て、その場の空気を感じながら歌うことができるライブ演奏は、私が音楽をやることの根幹であり、何より、自分自身が楽しく大好きなことでもあります。
ライブ演奏では、同じ空間にいる方たちの時間を、いかによいものにするか、ということを常に心がけています。ミュージシャンは、物理的なモノを提供する仕事ではありません。みなさんから時間をお預かりして、その時間をどのように過ごすかを一任されて、リードしていくのが仕事だと思っています。時は金なりと言いますが、誰にとっても時間は大切なもの。お預かりした大切な時間をいかによい時間にするか、常に腐心し、チャレンジしています。
いろいろなタイプのミュージシャンがいて、それぞれのライブパフォーマンスや作品があります。感動で心打たれたり、体が動いて踊り出したくなったり、知らない世界に触れて刺激を受けたり、時には残念ながらとても嫌な気持ちになることだってあります。どんな時間になるかはミュージシャンに委ねられている、そう思っていつも演奏に臨んでいます。」
1杯のガージェリーが待っている
「私が一番最初にお酒を飲んだのは、福岡にある小さなバーでした。父の行きつけで、お店のマスターと父は懇意にしていただいていたのですが、父がある日「大人になって酒の飲み方を知らないと困るから、ちゃんとした店で俺が呑ませてやる。酔っぱらって倒れても、俺が抱えて帰ってやるから、いくらでも飲んでいいぞ」と連れて行ってくれました。マスターも気を遣って、最初は飲みやすくてアルコールの弱いお酒を出してくださっていたのですが、私がなかなか倒れないので(笑)、二人して面白がって次から次へといろいろなお酒を出してくれました。それが、私のお酒との出会いです。結局、ちゃんと自分で歩いて帰りましたけど…」
そんな宮崎さんがガージェリーを飲むのは・・・
「私はいつも日暮里のBar PORTOで飲んでいます。こちらではもう何年も前から毎月演奏させていただいているのですが、演奏後に、来てくださったみなさんとガージェリーで乾杯するのが至福の時です。私は演奏が終わるまではお酒を飲まないことにしているので、演奏中にみなさんが三角のグラスを傾けているのが羨ましくて、羨ましくて…ガージェリーでの乾杯を目指して歌っていると言っても過言ではないかもしれません。
実は私、黒ビールが少し苦手…でも、Bar PORTOで飲めるガージェリー・スタウトは、「スタウト」といっても重すぎず、でも豊かな香りやまろやかでリッチな味わいが楽しめるビールで、とても気に入っています。」
Bar PORTOで逢いましょう
12/27(日)には佐賀へ、12/28(月)には福岡へ歌いに帰ります。都内では、2016年1/14(木)に吉祥寺のStringsにて、1/15(金)、2/19(金)に日暮里のBar PORTOにてライブ演奏があります。その他、ビッグバンドとの共演など、各所にて様々な編成での演奏を予定しています。活動状況はHPに随時アップしていますので、ぜひご覧ください。http://yukiko-miyazaki.com/
演奏後のビールが一番、歌い終わって、聴いてくださった方々と乾杯するのが何より楽しい時間、とおっしゃる宮崎さん。Bar PORTOでのライブの演奏後、ガージェリー・スタウトで一緒に乾杯してみてはいかがでしょう?
(ご予約はBar PORTOへお電話ください。06-3891−6444、ライブ前月からの受付。当日は19:00頃open、ライブ1部20:00~/2部21:00過ぎ~)
インタビュー協力:Bar PORTO
写真提供(コンサート中の写真3枚):逢坂憲吾さん(http://osaka-photos.com/)
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こころまでを満たすようなビールを届けたい
外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい
飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい
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